2011-11-04(Fri)
市場の値動きを追って売買するというのは、プロのトレーダーだけの領域ではない。何かに投資するというのではなく、値動きに対して個人投資家が反応して売買する。この事の是非を問うことは、FX取引などを見ていると、もはや余り意味が無いようにも思う。プロのトレーダーもいれば、金融機関のファンドマネージャーも、そして個人投資家も、買って売る、売って買うという行為をし易くしたスキームとして、エクイティ・スワップやそれを個人も利用可能としたCFD取引がある。
この取引の基本的な構造は、カバー業者と言われる投資銀行が、投資家との売買値段を取りきめ、その投資家が投資銀行相手に反対売買したところで損益が決済される。この仕組みは、相対の取り決めで、投資家の方はカバー業者が提示する取引値段を信頼し、カバー業者の方は投資家の決済履行を信じて、双方の取引が成り立っている。投資対象を外国通貨としたFX取引も、基本的には同様の仕組みだが、ネットを利用したオンライン取引で、多数の個人を相手とする為には、売値と買値の同時提示、強制的なロスカット・ルールの適用など、独自の仕組みで取引を行うようになった。
売値と買値の同時提示は、投資家にとって株式の様に指値注文を出す必要がなく、どちらか選択すれば取引は成立するメリットがあるが、この売値買値の値幅の中にカバー業者の収益の源泉がある。カバー業者は、受けた取引を通常の市場でカバーしても良いし、自らのポジションとして抱え込んでいても良いが、多数の投資家を相手にすることで、その選択のバリエーションが増え、収益のチャンスも増加する。
また、取引利益の拡大を狙って、取引が当初の投資資金にレバレッジの掛かったものとなるが、カバー業者は、その取引リスクをコントロールする為に、強制的なロスカット・ルールの適用を行う。
以上の説明は、CFD取引の基本的構造の説明を試みたものだが、実際は個人投資家とカバー業者の間に、取引を取り次ぐFX業者や証券会社などが入るケースも多く、また取引所に定型の取引形態を上場して、そのマーケットメークはカバー業者・決済や売買管理は取引所と分業する仕組みもあるが、基本的には同様である。この仕組みの良いところは、投資家・カバー業者双方が合意していれば、投資対象が何でも良いので、投資の多様化に耐えられところだ。欧州やオーストラリアなどで、個人投資家にも浸透したCFD取引なので、日本でもその拡大が期待されているが、現在のところ標題の様な状況となっている。
日本証券業協会のデータから、上期は以下の様な状況になっている。
※証券関連でのCFDに関する4月〜9月の取引若しくは9月末の状況について
○口座数:137,424口座(半年前から978口座しか増加していない)
○証拠金残高:80億円(半年前から17億円の増加)
○取引の比率は、建玉残高から、51%が株式指数関連、40%が債券関連、残り9%が個別株などとなっている。
○8月以降、株式指数関連の取引が月間ベース8000億円を超え、それ以前の2〜2.5倍程度に急増しているほか、特に大きな取引の増加傾向はみられない。
なお、東京金融取引所でも株価指数関連CFDは上場されているが、特に取引の増減の傾向は出でいない。
この取引の基本的な構造は、カバー業者と言われる投資銀行が、投資家との売買値段を取りきめ、その投資家が投資銀行相手に反対売買したところで損益が決済される。この仕組みは、相対の取り決めで、投資家の方はカバー業者が提示する取引値段を信頼し、カバー業者の方は投資家の決済履行を信じて、双方の取引が成り立っている。投資対象を外国通貨としたFX取引も、基本的には同様の仕組みだが、ネットを利用したオンライン取引で、多数の個人を相手とする為には、売値と買値の同時提示、強制的なロスカット・ルールの適用など、独自の仕組みで取引を行うようになった。
売値と買値の同時提示は、投資家にとって株式の様に指値注文を出す必要がなく、どちらか選択すれば取引は成立するメリットがあるが、この売値買値の値幅の中にカバー業者の収益の源泉がある。カバー業者は、受けた取引を通常の市場でカバーしても良いし、自らのポジションとして抱え込んでいても良いが、多数の投資家を相手にすることで、その選択のバリエーションが増え、収益のチャンスも増加する。
また、取引利益の拡大を狙って、取引が当初の投資資金にレバレッジの掛かったものとなるが、カバー業者は、その取引リスクをコントロールする為に、強制的なロスカット・ルールの適用を行う。
以上の説明は、CFD取引の基本的構造の説明を試みたものだが、実際は個人投資家とカバー業者の間に、取引を取り次ぐFX業者や証券会社などが入るケースも多く、また取引所に定型の取引形態を上場して、そのマーケットメークはカバー業者・決済や売買管理は取引所と分業する仕組みもあるが、基本的には同様である。この仕組みの良いところは、投資家・カバー業者双方が合意していれば、投資対象が何でも良いので、投資の多様化に耐えられところだ。欧州やオーストラリアなどで、個人投資家にも浸透したCFD取引なので、日本でもその拡大が期待されているが、現在のところ標題の様な状況となっている。
日本証券業協会のデータから、上期は以下の様な状況になっている。
※証券関連でのCFDに関する4月〜9月の取引若しくは9月末の状況について
○口座数:137,424口座(半年前から978口座しか増加していない)
○証拠金残高:80億円(半年前から17億円の増加)
○取引の比率は、建玉残高から、51%が株式指数関連、40%が債券関連、残り9%が個別株などとなっている。
○8月以降、株式指数関連の取引が月間ベース8000億円を超え、それ以前の2〜2.5倍程度に急増しているほか、特に大きな取引の増加傾向はみられない。
なお、東京金融取引所でも株価指数関連CFDは上場されているが、特に取引の増減の傾向は出でいない。
