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プレ・IPO(新規株式公開)市場について(2)
2つ目は、特定投資家を相手とする次の市場です。

【TOKYO PRO Market】
 個人投資家の方には未だ馴染みがない市場ですが、特定投資家(プロである適格機関投資家に加えて、個人の資産家や証券会社が認める株式会社など)が売買可能な東京証券取引所が運営する市場です。

その沿革は、以下のとおり
・2009年6月
 2008年の改正金融商品取引法により導入された「プロ向け市場制度」に基づき、東京証券取引所とロンドン証券取引所の共同出資により創設された株式会社TOKYO AIM取引所による運営マーケットとして市場開設
・2012年7月 
 ロンドン証券取引所との合弁解消により、TOKYO PRO Market として東京証券取引所が市場運営
・2012年7月
 メビオフォームが、同市場での最初の銘柄として上場(同社は、2013年6月に上場廃止)
・現在(2015年8月中旬時点)
 上場予定も含めて13社


 この市場の特徴は、特定投資家というプロ向けなので、開示情報(投資家に公開する情報)負担は通常の上場銘柄より軽く済みますが、その分上場後も専任アドバイザー(J-Adviser)が情報開示等を支援することが上場維持の前提となっています。 

 このプロ向け市場を、プレ・IPO市場としましたのは、一般市場でIPOの行う銘柄の中で、上場前の1~2年の間にベンチャーファンドなどが出資するケースが多いので、一旦このプロ向け市場に上場して、より多くのプロから資金を集め、成長した後で通常のIPOにトライしていくというプロセスが出来れば、プレ・IPO市場として機能していくと考えたからです。

 しかし、この市場の現状はまだ創成期の域を出ておらず、参加する特定投資家がまだプロ向け市場上場企業関係者に限られています。その為、売買も低調で流通市場の価格発見機能があるとは言い難い状況でもあります。

 今後、成長企業がこの市場を利用してリスクマネーの調達を行い、その資金で企業の成長という結果を出し、通常の市場でのIPOにトライしていく企業事例が増えてくれば、成長企業群及び特定投資家層双方において、この市場の注目度も高まっていくと期待しています。

一部にはその萌芽の様な動きもあり、プロ向け市場上場により金融機関からのシンジケートローンが優位に組成出来たり、ファンドなどからリスクマネーを調達したり、社債発行を行っている企業が出始めています。またこの市場が、プレ・IPO市場として機能していく為には、多くの特定投資家の参加が必須ですが、その為には、特定投資家をターゲットとした資金調達機能が重要になっています。

 現在、このプロ向け市場への上場支援実績があり専門アドバイザーとして東京証券取引所が認定しているのは、2証券会社1専門会社(専門会社は、証券会社と組む必要があります。)の計3社のみですが、
通常のIPOで実績のある大手証券などがプレ・IPO市場して、特定投資家から成長企業の資金調達に利用したり、海外の証券会社と組んだ証券会社等が海外成長企業のリスクマネー調達にこの市場を利用したりすることでプレ・IPOとして飛躍することが、結局は日本市場の裾野拡大に役立ち、アジアのコア市場としての足場を固めていくことにもなると考えます。

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