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2017/07
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ETFへの期待
 ETF(Exchange Traded Fund)は取引所に上場された投資信託(信託受益権証券)若しくは海外ファンドで、特定の市場指数に連動するように設計されています。日本では、1995年5月に日経300株価指数連動型ETFが初めて上場され、現在は東京証券取引所に204銘柄(内、47銘柄が外国ETF)が取扱われています。
 このETFに対して、現在金融審議会(金融庁:市場ワーキンググループ)において“ETFの商品設計、販売チャネル、流動性供給などについて、多様な投資家が参加する厚みの ある市場の形成に向けて、どのような取組みが求められるか”ということが検討されています。
 つまり、簡単に言えば日本の資本市場の中で、ETFをどう上手く使って行くべきかだが、現状は以下の様な関係者の期待と課題認識があると思われます。

【行政としての期待と課題認識】
○インデックス運用(指数に連動することを目的にした運用手法)の増加に伴いETFへの投資は増えることが予想されるが、個々の株価形成にどの様な影響を与えるのか。
○ETFは少額からの投資が可能で、また売買や保有コストも安いので、個人が長期・分散・継続投資を行うのに向いているが、現状は個人に良く利用あれているとは言い難い。以下面で検討が必要か。
・更に売買単位を引き下げることや、継続投資の為には売買手数料負担を軽減させることが可能か
・流動性が乏しい銘柄が存在しているが解消策は
・ETFは証券会社などで個人に余り薦められておらず、また個人の認知度も低いので、銀行においても取扱いを進めるか、何らかのラベリングで分かり易さを向上させるか
・国際分散投資やスマートベータ型ETFの拡充で多様化を図るべきか
○市場での急激な相場変動とETFの取引(主にHFT)の関連性を指摘する向きもあるが、相場変動を増幅すると指摘されている一部ETFに関してのどう考えるか
○レバレッジ型やインバーズ型ETFが高齢者などに販売されている事例があるが、個人へのETFの説明や適合性の原則対応はどうか

【東京証券取引所の課題認識と対応策(検討)】
○品揃えの強化についてか、以下の様な商品の拡充が望ましい
・海外債券(為替ヘッジ付き)、新興国株式は複数国を対象とした商品
・国内株式は高配当や低分散といったスマートベータ型
○日常のETF取引が一部の銘柄に集中しており、流動性がない銘柄も多い。その対策として以下を検討中
  ◇マーケットメイク制度の導入
  ◇設定・交換の円滑化=市場取引の決済日数を短縮化したり、機関投資家の現物株バスケットとのネッティングへの対応など
○個人投資家への認知度を上げる取組みを検討

確かに、証券会社においてETFを取り扱うインセンティブが少ないのは現実だと思われますが、最近ではロボアドバイザーによるETFを利用した個人向けラップ口座サービスが提供されています。また、拡大するNISAや個人型DC(確定拠出年金制度)での継続投資ではETF利用の有効性が期待されています。
 銀行の窓口でETFを取扱うより、ここは証券会社として個人へETF投資サービスの提供にいま一つ工夫が必要なのではないでしょうか。


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