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2017/10
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CFD取引規制:ロスカット・ルール等
 最近は、アジアを始め海外に目が向きがちな証券業界にあって、CFD(Contract for Difference=差金決済取引)取引は、個人取引分野で、FX取引の様な成長商品になるかも知れない。いや、既に金融商品としての成長が始まっているとおっしゃる方々も、増えてきている。仕組みは、FX取引と同様に証拠金にレバレッジを掛けて、株式や債券・商品などの価格や指数を売買する。一年前は、CFDの取扱業者は5社であったが、現在は証券会社(金融商品取引業者)で18社、商品関連のみのCFDを取り扱う商品先物業者は7社、合計25社まで増加している。[株や債券など金融商品がベースになるCFD取引は、金融商品デリバティブと定義され、登録された金融商品取引業者=証券会社でなければ、個人へは取次げない]

 このCFD取引に関しても、FX取引と同様にレバレッジ規制がかかる。
・個別株関連CFD取引   5倍以内(委託・維持証拠金率 20%以上)
・株価指数関連CFD取引 10倍以内(委託・維持証拠金率 10%以上)
・債券関連CFD取引   50倍以内(委託・維持証拠金率  2%以上)
・その他有価証券関連CFD取引 5倍以内(委託・維持証拠金率 20%以上)
この事は、既に内閣府令で定められ、年内を猶予期間として、平成23年1月1日より施行される。
(FX取引のレバレッジ規制は、本年8月1日より段階的に開始)
このCFD取引のレバレッジ規制に合わせて、個人投資家が過大な損失を負わない様にロスカット・ルールの徹底が、CFD取引を行う証券会社に求められるが、こちらは証券会社の自主規制として、日本証券業協会より、「CFD取引に関する規則」として定められる。つまり、ロスカット・ルールの徹底の為には、ルールにより、個人投資家の損失を確定させるロスカット取引をCFD取扱証券会社が実行しなければならないが、1月18日に公表された規則案では、以下の様な内容となっている。
・ロスカット判定を、証券会社がチャックする間隔は、10分以内
(現状の取引では、殆どがリアルタイムか1分以内でチェックする体制になっている。しかし、新規のCFD取次業者の負担から、原則は10分以内のチャックとした)
・個別株関連CFD取引のロスカットの証拠金率の水準  証券会社の値洗い間隔が1分以内の場合は2%
                                    証券会社の値洗い間隔が10分以内の場合は4%
・株価指数関連CFD取引ロスカットの証拠金率の水準  証券会社の値洗い間隔が1分以内の場合は1%
                                    証券会社の値洗い間隔が10分以内の場合は2%
・その他有価証券関連CFD取引の証拠金率の水準    証券会社の値洗い間隔が1分以内の場合は2%
                                    証券会社の値洗い間隔が10分以内の場合は4%
(つまり、証券会社の値洗い間隔が1分以内の場合は証拠金率が9割、10分以内の場合は8割減じたら、自動的にロスカット取引)
・債券関連CFD取引の証拠金率の水準       証券会社の値洗い間隔が1分以内の場合は0.4%
                                証券会社の値洗い間隔が10分以内の場合は0.8%
(つまり、証券会社の値洗い間隔が1分以内の場合は証拠金率が8割、10分以内の場合は6割減じたら、自動的にロスカット取引)
・同一の取引対象で、買建て売建て両方ある場合は、証拠金額が大きい方を基準(MAX規制)
・上記の商品区分毎のロスカット証拠金水準の計算は、個人投資家毎に一括して算出できる。
以上は、レバレッジ規制に合わせて、来年1月1日からの施行となる。
また、他の金融デリバティブと同様に、店頭CFD取引に関しては、不招請勧誘の禁止が課される。
(現在、上場CFDは無いが、東京金融取引所においては、株価指数CFDの本年前半の上場が予定されている。
上場CFDは、上場FX取引同様に不招請勧誘の禁止条項はないが、勧誘受託意思の確認義務・再勧誘の禁止は証券会社に課せられる。)

 CFD取引は、元々はエクイティ・スワップといって、大手の投資銀行が、欧米のヘッジファンド等機関投資家相手に行っていたが、この様な取引ルールの整備により、日本では個人の金融商品・取引手法としてFX取引と同様に拡大していくかも知れない。業界の少し明るい話題である。
(筆者は、ロスカット・ルールの徹底には賛成しますが、レバレッジ規制には反対の立場です。)
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