*All archives* |  *Admin*

2017/07
<<  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  >>
投信の目論見書改正の目的とは
 投資信託の目論見書制度が、この4月から変わる。具体的に何か変わるかと言えば、現在40~60ページの交付目論見書が原則10ページ以内になって、記載内容も比較検討しやすいようになる。加えて、投資信託の有価証券届出書内容を記載した請求目論見書の方は、電子交付を促進する為に、メールや申込書以外に電話で申し込むことも可能になる。なんだ、それだけ手続きの話かと思われるかもしれないが、ひょっとしたら投資信託の売り方が変わるかもしれないと期待したい部分もある。
 そもそも現在の交付と請求に目論見書を分けたのは平成16年の改正によるが、目的はゆうに100ページを超える目論見書を、投資家にとって利用しやすくする為だった。これにより、以前より随分と記載内容は一般の投資家が理解しやすくなった。しかし、どう考えても一般の投資家が、積極的に交付目論見書利用しているようには思えない。

 目論見書とは何か。金融商品取引法によると、投資信託などの募集する運用会社は、募集の際して、まず目論見書を作成しなければならない。投資信託を販売する証券や銀行は、その投資信託を販売する際には、目論見書をあらかじめまたは同時に投資家に交付する義務がある。なんの為に交付するかというと、投資家が投資判断をする為であるが、投信の募集勧誘を受けている時に100ページ超の物を読んで、更に投資判断するというのは、プロでも難しい。それが40ページでも、スムーズに投資判断する投資家は限られる。では、目論見書は実際にどう使われているかというと、販売用資料などで一通り説明を投資家が受け、実質的に投資信託の購入が決まってから、若しくは契約締結前書面と一緒に渡されているケースが多いとの指摘がある。
 つまり、目論見書は投資家の投資判断の為の資料ではなく、販売会社の行為規制目的で投資家に交付されている実態が浮かび上がる。何も日本だけの話ではなかったが、近年米英とも目論見書利用に関しては、本来の目的である投資判断=特に投信は数が多いので比較検討できるように、そのルールが改正されている。

 今回の投信目論見書改正において、交付目論見書が10ページ以内に収まるよう新しい記載様式も開示の内閣府令では示されており、投信を比較検討し易いように具体的記載文案も、投信協会で準備されているという。

 今回の投信目論見書改正に対する、投資家側の評価は、金融庁における内閣府令改正に伴う意見交換会において、フォスターフォーラム(良質な金融商品を育てる会)より、以下の意見が示されている。(概略)
[今回の投信目論見書改正を評価出来る点]
・交付目論見書の新しい様式(25号様式・25号の2様式)が示されたことで、投資経験の浅い投資家にも読みやすくなると期待できる。
・表示方法が統一されることで、今まで難しかったファンド比較が容易になり、投資家の適切な商品選択が促進される。
・投信会社(外国投信においては管理会社)等の情報と運用実績の記載が義務付けられたことで、投信の事業者を、投資家が判断しやすくなった。
[更なる改正を期待する点]
・請求目論見書での一層の情報の充実
・投資家にとって分かり易い記載の具体的記載内容、特に投信会社や運用者情報に関するものも含めて
・運用報告書の見直しについても、投資家目線にたった改正が必要
としている。

 投資信託は、この業界における成長産業であり、ファンド数も増えれば、投信を組成する運用会社も、登録制になったこともあって増加している。販売の理想は、投資家が数多くの投資信託の中から選択し、同様のものと比較検討した上で、投資判断を行うことだ。
今回の投信目論見書改正により、一般の投資家に比較検討できるように分かり易く、かつ販売会社の行為規制対応と分離して、交付目論見書が投資家に、事前に配布される。先ずは投資家にとっては一歩前進というところだろうが、本当に投資家が比較検討する為には、交付目論見書が容易に入手できる仕組みも、また必要なのではないだろうか。

スポンサーサイト

テーマ : 証券・金融関連業務
ジャンル : ビジネス

Secret
(非公開コメント受付中)


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

JUGEMテーマ:資産運用 ┃  ┗┓ FXのメリットとは? ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━...‥・ ・数万円の少額からでも始められる。 --------------------------------------------------------- ・下落している場面でも「売り」で利益が...
最新記事
カテゴリ
最新コメント
プロフィール

ポーラスター

Author:ポーラスター
2009年1月スタート

最新トラックバック
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
RSSリンクの表示
参考文献
QRコード
QRコード