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2017/07
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待たれる上場イベント:第一生命
 日本の資本市場にとっては、久々に明るい話題となりそうな第一生命の上場日(予定4月1日)が、いよいよ迫ってきた。その日、NTTの株主数101万人(昨年9月末)を抜いて、150万人の株主が誕生する。相互会社である生命保険会社の株式会社化は、大同生命(2002年)・太陽生命(2003年)・三井生命(2004年)に次いで4社目となるが、我が国第二位の規模の第一生命は、上場後の時価総額でも1.5兆円以上になると予想されていて、巨大な上場金融機関が、新たに誕生することにもなる。

相互会社である生命保険会社の株式会社化とは、どの様な仕組みなのか、第一生命に例をもって考えてみたい。

 そもそも、相互会社とは何なの。ウイキペディアによると
“相互会社は、相互保険を営むための社団法人であることから、相互会社と呼ばれる。相互保険とは、保険加入希望者が出資し合って団体を構成し、その団体が保険者となって構成員のために行う保険をいう。加入者相互が保険する、相互扶助の精神を基本とする。相互会社は、相互保険の保険者として保険業を営む便宜上、法人格を付与される。相互会社は、保険業を営む法人にのみ認められる法人の形態である。”
とある。この相互会社形式の保険会社は、1995年の保険業法の改正により株式会社への組織変更が認められるようになった。相互会社が株式会社になる時、何が大きく変わるかというと、
・相互保険の契約者は、社員(構成員・出資者)→株主
・社員(構成員・出資者)の社員総会が意思決定機関だが、社員から選出された総代の総代会が実務的に代替している。→株主総会が意思決定機関
・契約者の保険料などで蓄積された会社の内部留保等の純資産は、一人ひとりの契約者の寄与の割合が計算される=寄与分→株式
※第一生命の場合、2009年3月末を基準として、この寄与分の株式への転換が4月1日に行われ、東証1部に上場される。
○交付される株式総数=1000万株
○株式交付の対象=有配当の保険契約者738万人(全契約者数821万人)
○1株以上の割当=306万人で、株式を受け取るか、株式の売却を第一生命に委託して現金を受け取るか選択出来る。現金受取の選択は156万人となっていて、残りの150万人が上場時に株主となり、指定した証券会社口座で株式を受け取る。
○1株未満の割当=432万人(182万株分)は、上場時に伴う売出しで投資家に売却され、現金を受け取る。
過去の大型IPOのNTTやドコモのケースと異なり、いきなり150万人が誕生する。当然、今まで株式投資経験のない方々も、数十万人規模(一説には50万人)いることが予想され、この新しい投資家層の出現に、業界としての期待も高まる。
 第一生命株式の売り出し価格は、3月下旬に公表される予定だが、生命保険会社の企業価値を示す指標のエンベディッド・バリュー(Embedded Value:「潜在価値」=総資産と保険契約から、配当可能利益の現在価値を計算したもの)は、基準となる2009年3月末で1.56兆円あり、1株の売出価格は15~16万程度になるのではと予想されているようだ。
 久々にIPO絡みの明るい話である。
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テーマ : 証券・金融関連業務
ジャンル : ビジネス

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とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
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