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2017/11
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CFD取引の現状
 問題が起きる前に対処することは、一般論としては正しいと思うが、その対象が新しい金融商品・金融サービスであれば、ある一定規模にならなければ問題の本質は見えてこないのではないだろうか。
 CFD取引規制のことだが、確かに仕組みはFX取引と同様なので、FX取引が急増した時に起きた投資家との問題と同様の事態を想定して規制する、このことは正しいのだろう。FX取引で問題になった取扱業者による投資家の証拠金流用など防止するため、顧客の証拠金は金銭信託で保管することや、投資家の保護を目的として取扱業者に対し、ロスカット・ルールの整備・遵守を義務付ける。又、不招請勧誘禁止など取引業者への行為規制も整備される。(関係する法令は、昨年8月に施行され、既存業者は半年間の経過措置期間後、この2月から適用)

 このCFD市場はどの様になっているのだろうか。
日本証券業協会が、証券CFD取引業者18社からヒアリングした結果、昨年12月末時点では以下の様になっている。
・口座数:42,745口座(←13,139口座、昨年3月末)
・証拠金残高:74.3億円(←20.7億円、昨年3月末)
・取引件数:226,568件(←149,708件、昨年3月末)
・月中取引高:6,305億円(←1,518億円、昨年3月末)
・取扱会社数:18社(←7社、昨年3月末)
※現時点では取扱会社数は、20社(新たに、楽天・マネックス)に増えていて、この他に商品関連の指数を取引対象とする商品CFD取引のみの業者が5社ある。(CFD取引は、株や債券のみならず商品や天候指数など、指数化可能なものが取引され、その内金融商品に関係するものを証券CFD、商品関連を商品CFDと呼んでいる。証券CFD取引は金融商品取引法をベースにデリバティブ取引として規制されるが、商品CFD取引は、商品先物取引法により規制される。)
 実際の為替市場にも大きな影響を及ぼすようになったFX取引の昨年12月末残高182兆円に比べれば、まだまだ創生期の域を出ないCFD取引だが、僅か9ヵ月で3倍以上の取引規模が拡大しているという成長力は金融商品として侮れない。取引の仕組みは、証拠金をベースにレバレッジを掛けて取引するのでFX取引と同様となり、取扱業者の25社のうち23社がFX取引を取り扱っている。(ちなみにFX業者は、60社)

 FX取引においては、新たな取扱業者が金融商品取引業者として参入し、中には大きく成長したものもある。新規参入が容易だった理由は、FX取引において、顧客注文を、海外のカバー業者(海外金融機関等)に取次ぐだけで良いからだ。FX取引業者が自ら市場で売買する必要はなく、カバー業者との取次契約と顧客に取引状況を示すシステムさえあれば、FX業者として成り立つ。CFD取引も同様の仕組みとなる。(なお、カバー業者の収益は、顧客の注文に対するオファー・ビットの差(売り値・買値提示)と、取引が日を超えて継続した場合、取引に必要な資金を顧客に提供したということでのファイナンスコストになる。)
 FX取引の場合、インターネットなどを使えば、今なら殆どリアルタイムで取引値段を知る事が出来るが、CFD取引の場合、顧客が求める投資対象の指数をリアルタイムで知らせることと、同時に売買注文に対応して、取扱業者からカバー先まで注文を取次ぐシステムが必要になる。取り扱うCFDの銘柄が多ければ、当然カバー先も多くなり、CFD取扱業者はシステム運行態勢とカバー先の管理が求められる。
このシステムとカバー先をセットで、CFD取引業者に提供するCFD取引本場英国の大手CFD専業者の動向が注目されている。
 IGグループ・ホールディングスとCMCマーケッツグループだが、自社のシステムをCFD取扱業者に提供し、カバー先との取次ぎも行うようだ。ホワイトラベルの契約を行うことで、CFD取扱業者は自らCFD取引システムやカバー先開拓を行うことなく、CFD取引に算入することが出来る。両社は、既存FX業者や証券会社との提携を進めている。
 果たしてCFD取引は第二のFX取引になるであろうか。その答えは、FX取引での取引特性を、投資家の立場でもう一度見直してみることの中にある。筆者は、取引価格が分かり易く、いつでも入手できることにあると思うが、・・・。
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