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2017/09
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4月から始まるIFRSの影響-その1
 ディスクロージャーのベースになる企業会計制度が大きく変わろうとしている。日本の会計制度も、IFRS(International Financial Reporting Standards=国債財務報告基準)への共通化(コンバージェンス)や適用(アドプション)に向けた動きが活発になってきており、書店でも特設コーナーが出来る程関心が高まっている。制度変更に向けた詳細な議論は専門家を頼るとして、この動きを資本市場的に考えてみたい。
最近は、個人も新興国などの海外株式に直接投資することが増えてきているが、例えば鉄道インフラ企業に投資したいと考えた時、日本のA社と、海外企業のB社を比較検討するため、先ず財務内容を中心にディスクロージャー情報を見るだろう。
その際、使いやすい道具と比較し易いディスクロージャー情報があれば、投資判断はスムーズに行われる。使いやすい道具の方は、少し先行している様に思うが、公表された財務データを中心としたディスクロージャー情報をインターネットを使って瞬時に読み取るXBRL(eXtensible Business Reporting Language)化が、金融庁や東証の開示資料に対して進められている。一方、ディスクロージャー情報の中核となる財務報告を比較しやすくしようとする動きが、IFRSへの共通化若しくは適用への取組みだ。

 共通化は、自国会計制度を可能な限りIFRSに近づけることで、適用は全面的にIFRSで会計処理を行うということだが、金融庁は2010年3月期から一定基準以上の上場企業の連結決算報告に対してIFRSの任意適用を認めている。この任意適用会社のディスクロージャーは東証の決算短信などのIFRS対応になり、連結決算から経常利益が消え、包括利益(当期包括利益合計額)が表示される。
少し分かり難いかもしれないが、このIFRSも現在一部基準を見直し中であり、2011年6月までこの見直しの為の改修工事が行われている。このIFRSそのものの見直しの背景は、独自の会計制度をもつ米国が、IFRSの自国での強制適用をするかどうか2011年に判断するが、それまで自国制度を可能な範囲でIFRSに共通化する。その前提条件としてIFRSの見直しの動きだ。一方、日本は2012年にIFRSを上場企業に強制適用するかどうかの判断をするが、それまでIFRSへの共通化への取組みは続く。
つまり、日本の上場会社も投資家も、IFRSの影響を免れないことになる。
現IFRSであろうが、新IFRS(2011年見直し完了)であろうが、IFRSの基本的な考え方に変更はない。またIFRSへの共通化が日本でも2011年まで続けられ、日本基準のIFRS化は既に進行している。

 この4月以降、何か変わっていくかを見てみると、
[2010年3月期からの開示変更分](つまり4月末以降の決算発表時に既に変更されている分)
・金融商品の時価開示の充実(持合い株式開示等)
・賃貸等不動産の時価開示(B/Sは従来どおり簿価だが、注記で賃貸ビルや遊休地などの含み損益が明らかになる。)
・金融危機対応として一時的に認められていた債券の保有区分の変更が終了する。(本来の原則所有区分変更不可へ戻る。一部の金融機関で証券化商品が満期保有に変更されていた。)

●IFRS任意適用でのディスクロージャーが始まるが、一部の調査によると上場会社の4%が検討していると言われる。今期何社が対応するか現時点では不明だが、IFRS適用後の開示資料(有価証券報告書)の分量は相当数増加するという欧州の大企業や金融機関の事例もある。何故開示する事が増えるのか。本来IFRSは、原則主義(プリンシプル・ベース)と言われ、日米など詳細な規定を定める会計基準の細則主義(ルール・ベース)と対比されるが、その原則をベースに企業(経営者)が会計処理に関する考え方を示す。その原則がある程度まで細部に渡っていることと、投資家等の理解をすすめる為に、その処理を選択した理由などを注記していくことで開示量が増加すると言われている。
※続きは、その2へ
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