*All archives* |  *Admin*

2017/07
<<  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  >>
市場競争力強化プランのその後と新成長戦略=その2
前回取り上げた以外に、市場の構築関係では次のものが取り組まれている。

・日本における外国株式の取引拡大の為、JDR(日本版預託証券)の流通制度整備
[2008年2月に、東証での上場、証券保管振替機構での決済・保管の為の規則改正を実施。当初はインド企業のJDR東証上場が噂されたが、その後の金融危機の影響もあって実現していない。減り続ける東証外国部の対策として期待されているが、プロ向け市場TOKYO AIMとのすみ分けや、スポンサーとしてJDRをメンテナンスする証券・信託などの市場誘導機能の拡充など、市場構築の課題は多いに思う。ただし、日本の個人投資家が、外国株を、円と日本語(基本的は、スポンサー等により、ある程度の日本語開示される)で投資できることで、アジア成長企業など外国株式投資が身近になることは、大いに期待したい。]

・J-REITでの海外不動産の組入れ解禁
[国土交通省において、海外不動産鑑定評価ガイドラインの制定や東証の上場規則改定を実施している。J-REITもグルーバル化対応ということで意味はありのだろうが、海外REITやそれを組み入れた投信の方がどうも分かり易く感じるのは、この分野での筆者の知見の無さかもしれない。]

・EDINET(金融商品取引法上の開示書類の公表システム)におけるXBRLの導入
[2008年3月から新EDINETが稼働し、企業等はXBRL対応を求められている。この目的は、ネット上で企業内容等を比較しやすくするという投資家の要望に沿ったものだが、東証開示書類も含めて作成サイドのXBRL化は進んでいる。しかし、利用サイドからみると、開示書類のXBRL利用の為には専用のソフトが必要で、かつこのソフトが個人のパソコン環境では重いのが現状だ。今後、個人投資家の利用環境が整うことと、IFRS導入と影響を整理する必要があるのではないだろうか]

※・ 英文開示の対象の拡大
[外国会社が日本において発行する全ての有価証券に拡大する為、2008年6月に開示府令を改正している。新成長戦略においても、引き続き英文開示の範囲拡大するとしており、取引所開示での英文対応も可能になるか。]

※・コーポレート・ガバナンスの強化で、内部統制の整備と上場会社等のコーポレート・ガバナンス強化への取組み
[2008年4月から始まっている内部統制報告書制度だが、その負担感の重さから、今後は四半期開示の簡素化とともに中堅・中小企業の実態に応じた見直しが行われる模様。また、本年から東証で始まった独立役員制度だが、ガバナンス強化の為の社外取締役制度推進やその機能充実の為の会社法の見直し(公開会社法?)が新成長戦略でも重点目標となっている。]

・決済システムの整備・強化
[2009年1月よりの株券完全電子化によって一旦完了したが、国債の決済期間短縮は現在検討されている。また流通可能な有価証券は、株式・債券・投信とペーパレス化され、決済・保管が証券保管振替機構(ホフリ)に集中しているが、今後期待されるのは、海外の集中決済機関が行っているような決済・保管の集中から派生する附帯サービス(例えば、取引情報の利用等)ではないだろうか。なお、金融危機後、清算機関に取引を集中させようというグローバルな動きはあり日本でも取り組まれているが、市場機能強化の為の新成長戦略としては取り上げられていない。]

市場強化プランの2年半後の姿をみていただいたが、その間、金融危機や市場環境の大きな変化もあって実効的な動きも当然変化してくるだろう。市場強化プランそのもののイメージを一言でいうなら、欧米市場と欧米金融機関へのキャッチアップであったが、今度の新成長戦略における金融戦略はアジアのメインマーケットとしての日本を強く意識したものだ。その意味で、新成長戦略の重点項目にもなっている“金融資本市場及び金融産業の活性化のためにアクションプラン策定”について、参議院選挙後、本格的に取組まれることに大いに期待したい。

スポンサーサイト

テーマ : 証券・金融関連業務
ジャンル : ビジネス

Secret
(非公開コメント受付中)


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

東証での上場。証券保管振替機構での決済・保管の為の規則改正を実施。当初はインド企業のJDR東証上場が噂されたが。株式・債券・投信と...
最近寄せられたコメントの中に。金の相場もいまや電子化されており。クリックひとつで相場が左右される。したがって上がる方がおかしい。と...
最新記事
カテゴリ
最新コメント
プロフィール

ポーラスター

Author:ポーラスター
2009年1月スタート

最新トラックバック
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
RSSリンクの表示
参考文献
QRコード
QRコード