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2017/06
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ネット証券の点景=その1
ネット証券は、ここ10年以上証券業界の中にあって、常に先進的であったし又革新的でもあった。はっきり言って、ネット証券のやることは面白い。この業界は、資本市場という国の基盤に携わるだけあって、実はなかなか格式張ってもいるし、保守的な対応をすることが多い。その中にあって、ネット証券は常にネット取引で投資家が求めることを想定し、イノベーティブであった。勿論、全て成功している訳ではなく、だいたい大手証券の模倣をしようとしたものについては、概ね失敗しているように思う。このネット証券の最近の戦略について、筆者の私見で面白いとおもったものや、成る程と感心させられたものを簡単に紹介したい。以下、主要5社の直近第一四半期の決算説明資料より各社1つの戦略テーマを選び紹介する。※順番は、筆者の個人的判断による。

【カブドットコムの取引高速化対応】
 本年1月から東証の新株式売買システムarrowheadが稼働してミリ秒単位の取引処理が可能になった。この最大の目的は、機関投資家などの“アリゴリズム取引”を呼び込み、出来高を増加させることで個別銘柄の流動性の向上を図ろうとすることだ。しかし,アルゴリズムを処理する独自のサーバーや回線を持たない個人投資家の直接のメリットは分かりにくく、逆に高速化で目を使い板情報の変化を読むことが不可能になったので、旧来のデイトレーダーからはネガティブな反応が一時的にあった。此れに対応し、今までの10分の1以下の注文処理時間をめざし、この情報を投資家に開示。その結果、もし注文処理まで1秒以上かかた時は手数料を返還するという。また、来年の3月まで導入される大証の先物・オプション新取引システムに対しても、コロケーション対応(自社の取引処理サーバーを大証新システムの近くに置き、高速化対応回線で処理)し、又先物証拠金の計算も高速化して全体の処理スピードを上げる。それでも機関投資家向けアルゴリズム取引などで処理するスピードの数十倍だが、他のネット証券やリテール証券の対応に比べれば、処理速度は数倍になる。この事にどれ位意味はあるか、筆者は正確には判断できない。しかし、取引所のインフラ整備としての高速化に、個人が何らかの対応をすることを可能にする仕組みとして評価したい。

【松井の“時間限定少額証拠金口座”】
 CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のCME日経225先物取引において、取引開始から取引終了の15分前までで取引しかつ決済する(デイトレードの専用口座)と、必要な証拠金(1枚あたり約70万円)を通常の4分の1にすることが可能なサービスを4月から始めている。つまりCMEで日経225先物をデイトレードする前提だと4倍取引できることになる。またこれに合わせてPCからの注文以外で、モバイルからの同取引の注文も可能にした。これらの対応について、FX取引規制レバレッジ規制が8月から強化された中、取引時間を限定すればレバレッジの増加をコントロールできるという事を示していて、評価できる取り組みだ。
また、CMEのGLOBEX(24時間取引可能なオンライン取引システム)で取引されている銘柄のリアルタイムなチャート情報も、7月から24時間アクセス可能にしている。24時間チャートを使った新しい売買手法が生まれるだろうか。

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