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2017/08
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投資情報の伝え方
 今はどうか分からないが、証券マンとして新人教育の時には、悪い情報の時ほどお客様(投資家)に真っ先に伝えなければならないと教えられた。当たり前の事かもしれないが、お客様の不安感を解消するために、きちんと情報を伝えるということは業界の基本だ。お伝えする情報は、証券会社の営業支援部門が、調査部門からの情報分析を、顧客向け・営業部門向けに提供していたように思うが、最近は投信の供給元である運用会社から何か悪いイベントがあった際、一斉に情報提供されている。このことは、一度8月18日の本稿で取り上げたが、今月2度目になるブラジルの金融取引税の引き上げに関する事例も取り上げてみたい。

【19日朝のロイター記事のポイント】
・ブラジル当局はレアル上昇を阻止するため一段の強い措置に踏み切った。
・10月4日にレアル高抑制策として、国内の債券市場に投資する海外投資家に対する金融取引税を2%から4%に引き上げていたが、18日には6%に再び引き上げた。
・短期的な投機行動の抑制を狙い、海外投資家に対する通貨デリバティブ取引の税率を0.38%から6%に引き上げた。
・ブラジルの債券市場には高利回りを追求する資金が大量に流入しており、レアルは6月末以降、対米ドルで約8%上昇している。

【19日の投信運用各社の同件に関する情報提供ポイント】(カッコ内は筆者の受けた印象)
≪野村アセット≫
・ブラジルの財務省が22日のG20に出席しない。
・ブラジルの政策金利が10.75%まで引き上げられている。
・2008年からの、レアルの対米ドル・対円のグラフ(このグラフからのイメージだと、対円でのレアル上昇余地はありそうだ)
≪大和投信≫
・株式に係る為替取引については、従来どおり2%に据え置き。
・IOF税(外国人投資家による債券投資にかかるブラジル現地への為替送金時の金融取引税)引き上げの背景。
・ブラジルにおける2008年3月からの金融取引税制に関する経緯。
・来年の再利上げ観測など今後の見通し。
・野村の場合と同じく2008年からのレアルの対円相場グラフ。
≪日興アセット≫
・状況の説明は、ほぼロイター内容と同様。
・今後の予想については、引き続きブラジル投資は中長期的に魅力あるものの、通貨高制御の動きには注意を要する。
・通貨のグラフはレアルの対米ドルでの10月以降の推移。(2週間前の金融取引税引き上げ以降も、レアル高が続いていたのでという注釈はあるが、・・・)
≪大和住銀投信≫
・為替の反応について、0.5%のレアル安が対米ドルで進んでいる。
・今後の見通しでは、今回の税引き上げの影響は一時的にとどまり、基調としてのレアル高は変わらない。ただし追加措置が講じられる懸念もあり、レアル高のスピードは緩やかになる可能性。
・2009年以降のレアルの通貨推移と政策金利動向を合成した、対米ドルと対円其々のグラフ。

ちなみにこの件に関する一般投資家向け情報提供について、主な証券会社のホームページをざっと見てみたが、殆どなかった。SBI証券一社のみが“当社取扱商品に関するブラジル金融取引税について ”ということで、次の様な対応をしている。(FX専業者は調べていない)

・取り扱ったレアル建て債券がユーロ市場で発行された債券なので、海外投資家によるブラジル国内債券購入時の課税(金融取引税)の対象外となる事
・取り扱ったブラジル関連投信の運用会社のレポートを閲覧可能なようにホームページに添付。
・調査部によるコメントの公表
 ✓状況の説明と、オフショア市場の債券が対象外
 ✓今後、追加的な措置には注意を要すること
 ✓国内債券への税率上昇を受けて、オフショア市場に資金が流入しており、オフショア金利の低下が見込まれる
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