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個人投資家が証券会社に求めるもの
証券会社のことを今更株屋と呼ぶ人も、殆どみかけなくなったが、個人投資家が証券会社に求めるものは何なのだろうか。儲かる商品を提供してくれる、複雑な金融商品を分かり易く説明してくれる、安定した資産運用を行ってくれる、便利で安価な取引手段を提供してくれる、と人によって異なるだろうが、取り纏めて言うなら、現在の証券会社は、投資に係る金融サービスを提供している。例えば、日本株なら3,661銘柄、国内投信なら6,510ファンド(数字は11月末現在)、ETFにREIT、加えて外国株に外国債券・外国投信、デリバティブと膨大な数の金融商品から、投資家の求めるものを効率よく探し出し、分かり易く説明し、安全に管理する。出来るだけ廉価でという注文もつくだろう。証券業協会が11月にかけて実施した個人投資家を対象にした“証券投資についてのアンケート調査”では、証券会社に対して次の様なことが個人投資家より求められている。
(※アンケート方法は書面及びウェブサイトを通じて実施、サンプルは35,176名。うち投資家数25,367名。回答内容は、証券業協会が設問した選択式の回答による。)

【対面取引】
・営業員の誠実さ=投資家の重視度が最も高く、実際の満足度も最も高い。
・重要度は高いが、実際の満足度は低い。
・手数料の水準=重要度は高いが、逆に満足度は最も低い。インターネット取引との比較感では当然に思える。
・説明のわかりやすさ=重要度の高く、満足度も高い。営業員の誠実さと併せて考えると、投資家が証券の対面営業に求めることが見えてくる。
・情報の量及び質=重要度は高いが、満足度は平均値。つまり投資家は証券会社の提供する情報の質には十分な満足をしていない。
・安定した経営=重要度は平均値だが、満足度は高い。対面営業を行っている証券会社は自己資本比率が高い事、また個人投資家資産の8割方は大手・銀行系証券に集中している為とみられる。
・社会貢献や環境問題への取組み=重要度は最も低く、満足度も低い。CSRを意識しての質問の設定だろう、企業としての問題なので投資家の関心は薄い。

【インターネット取引】
・手数料の水準=最も重要度が高いが、満足度は平均値に近い。筆者の個人的感想は、十分手数料は安くなったと思うが、信用取引や証拠金取引でのキャリーコストなどを含めて考えると、投資家の求めているものは、トータルした取引コストの安さと読み替えるべき。
・取引画面の使い勝手=重要度が高く、満足度が最も高い。システムの安定性に関する設問もほぼ同じ傾向で、ネット証券では当然の事だろう。
・十分なアフターケア(購入後の情報提供などの対応)=重要度も低いが、満足度は最も低い。これもネット証券なら当然の結果の様に思えるが、反対にネット証券同士で差別化する場合、この事が意外な改善ポイントになるかも知れないと考え直した。コストを掛けずに、このアフターケアを行うネット証券の次のイノベーションに期待したい。

【自由回答による部分で、投資家が考える証券会社が取組むべきこと】
・対面取引の投資家は、1位が証券会社のサービス等の向上、2位が営業姿勢の改善、3位が市場の活性化
・ネット取引の投資家は、1位が市場の活性化、2位が証券会社のサービス等の向上、3位が証券税制の改正等、4位が不公正取引の排除
(※証券税制要望は、軽減税率の維持だけではなく、損益通算の拡大、デリバティブ取引課税の不一致是正などと見られる。)

 証券業は、やはりサービス業である。そう考えて、サービスの改善に取り組む証券会社が生き残っていくのだろう。

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ジャンル : ビジネス

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