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2017/06
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ネットでの投信情報発信と投信ブログについて
投資信託は難しい商品だから、お客様にちゃんと説明して売りましょうと教えられた証券を含める金融集機関の人間にとって、投信をインターネットを使って販売促進をかけるというのは、いささか困難に思える。あの100ページ前後もある目論見書(交付分と請求分含めて)や運用報告書を、投資家が自ら読むのかといった疑問と、そこに至るまで、投信をどうやって選択するのかというプロセスがイメージできない。だから、投資テーマを決め、それに沿った新規設定の投信を販売促進(集中的に投資勧誘)する方法を多くの証券が取るのだけれども、本当にこれで投資家のニーズをカバーできるだろうか。
当然のことだが、理想は投資家が買いたい時に希望する運用方針にそったものが買えるということだ。その為、十分な情報提供がされているかが問題となるが、現実にネット上に溢れている投資信託に関する情報について、それが投資家の選択を容易にするほど十分かどうか考えてみたい。

 先ず投資家が必要とする情報を、簡略化して分類すると下記の様なものだろう。
○運用方針=何に投資するか(何らかの指数連動を目指すインデックス投信以外は、運用者に任せる訳だから、どの様な運用方針であるか、また運用目標はどうあって、かつ修正されていくか)
○取るべきリスク=どの様なリスクをどう考え、そしてどうコントロールしていくか
○投資家の払うべきコスト=買った時、保有している時、運用期間中途中で売却する時
○運用する会社・運用者の信頼性=最終的な運用者、運用方針に沿った運用実績などの信頼性。
 そして、これらの情報を正確に把握する為には、目論見書での確認が必要となる。(運用者が情報を開示する目論見書は、記載内容に関して法的責任を負う)

 現在、ネット上で提供されている投信情報の主なものは、情報ベンダー系のQUICKマネーライフやモーニング・スターがあり、何らかのランキングから投信を選択することが出来る。また投信協会ホームページでも、商品分類別か運用会社別で投信の概略を調べることが可能だ。もし、新規の投資家が、ネット上で、自らの運用目的に沿った投信を選択しようとするなら、これらのネット上の機能を使い、目的とする投信に辿り着くことは可能だが、目論見書のネット上での入手については運用会社によっては提供していないところがある。また、ETFは上場された投信だが、これを同種の公募投信を比較するような情報の提供は為されていない。

 一方、投信ブログは投資家目線に立った投信関連情報を提供している。提供されるブログ内容は、投信などの自らの投資実績や、目論見書・運用報告書などの解説、運用者の評判など多様だが、投資をあと一押ししてくれるクチコミ情報として、機能し始めているのではないだろうか。取り上げられるテーマでは、インデックス型投信・ETF・運用会社への評価(独立系の運用会社を取り上げる場合が多い)などで、あくまでも自ら投資するスタンスで書かれるケースが多い。またテーマによっては、ブログ間で情報や意見の遣り取りが行われる場合もあって、投資家が投信で何を注目しているかの分かり易い。
ただし、ブログの特性として各ブログは匿名の個人によって運営されているので、提供される情報が体系だっていないこと、テーマとすることが投信や投資以外にも拡散しがちになり“情報の海”を作ってしまうこともある。調べていて筆者が思ったことは、投信ブログに対する検索機能があれば、普通の投資家も販売する証券会社も、もっとこのブログ情報を有効に活用できるかも知れないという事だ。

 情報ベンダーや投信協会が提供する投信情報に、投信ブログの様な投資家の意見が体系的に加われば、一般の投資家にとって新たな情報の価値を生むと考えるが、これはフェースブックやSNSなどでの次の段階の投信関連情報共有に依るのかも知れない。
 
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