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2017/09
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信用取引とCFDによる個別株取引をやさしく比較してみる
個人の日本株取引の6割は信用取引だが、一昔前までは信用取引というとリスクが高く一般的には少し怖い(リスクが高い)という印象だった。確かに、最大で3.3倍まで投資資金のレバレッジが掛けられるので、損失も大きくなる可能性があるが、ネット取引により自己責任原則が徹底されたことで、デイトレードやロスカットを厭わない新しい投資家層も出現して、信用取引のイメージが変わりつつある。また、CFD(差金決済取引)の利用が個人でも始まっているが、個別の日本株も取引対象とし始めているので、個別株のレバレッジ取引は選択肢が出来た。この信用取引とCFDについて、個別株の取引手法として、投資家目線から比較してみたい。

【日本株の取引対象】
 先ず信用取引の取引対象となる銘柄数は、制度信用では2月時点で669銘柄あるが、この分に関しては、証券金融会社から規制されない限り、基本的には売りも買いも可能である。一般信用と呼ばれものは、取引所が指定する貸借銘柄(1637銘柄)の中からそれぞれの証券会社が選択して取引することが可能だが、証券会社は投資家が買う為に資金を貸すか、売るために株を貸すかしなければならないので、通常は買いだけ対応する銘柄数が多く、売りが可能なものは制限されている。この一般信用は、制度信用の取引期限6ヵ月に対して、無期限とすることも可能で、大手証券A社の取扱銘柄数は現在846銘柄ということだ。
 一方、CFDでの個別株取引については、大手ネット証券では主力となる信用取引との類似性もあって、まだ取扱いを始めていないが(株価指数や商品指数には対応)、大手証券A社では271銘柄を取引対象としているし、CFD取引で先行する外資系金融機関では、約800銘柄の日本株を取引対象としているところもある。

【売買手法】
 個別株を売買することは同じだが、その取引様式は若干異なる。信用取引は、現物株と同様の注文方法で、取引所に売買注文が取り次がれるが、CFDの方は投資家と注文を受ける証券会社等との相対取引(店頭取引)になり、実際のネットでの取引画面はFX取引と同じ様に売値と買値が提示され、どちらかを選択すれば約定が成立する。また、信用取引の売買最少単位は、当然現物取引と同様に各銘柄毎に定められた単元株数だが、CFDの方は1株(例え単元数が100株であっても)での取引きが可能である。(ただし、証券会社によって取引単位は異なる場合もある)

【保証金若しくは証拠金とレバレッジ】
 信用取引は、最低30万円の現金か相当額の流動性のある有価証券(掛目は市場価格の80%以下)が保証金として必要で、取引のレバレッジは最大3.3倍まで可能である。つまり、30万円の保証金で100万円の取引が可能だが、これに対してCFDの個別株取引は、20万円の証拠金で100万円の取引が出来るので、レバレッジは最大5倍までとなる。

【強制ロスカット】
 どちらの取引も証券会社が投資家に信用を供与していつので、投資家の損益管理は証券会社にとって重要だ。その為、強制的に終了するロスカット・ルールがあるが、代表的なものは次の様なものだ。
・B社信用取引=30万円の保証金で100万円の取引を行った場合、損失が5万円になると追加で5万円以上の保証金が投資家に請求され(保証金率25%以下でマージンコール)、更に損失部分が10万円(保証金率20%未満で強制ロスカット)、に達すると強制的に反対売買される。
・C社CFD取引=20万円の証拠金で100万円の取引を行った場合、日中の損失が5万円(証拠金維持率75%)に達すると、強制的に反対売買される。また、日を超えてポジションを保有する場合、含み損失を除いた証拠金額を20万円以上にすることが投資家に求められる。
(実際、どの程度其々のルールが厳格に運用されているか筆者は分からないが、CFD取引では、ロスカット・ルールの厳格運用が、日本証券業協会より求められている。)

 一概に信用取引とCFD取引のどちらが個人投資家にとって優位なのか言えないが、最近信用取引での規制緩和の動きがあるは、CFD取引での投資家の利便性に対抗する為とも考えられる。

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