*All archives* |  *Admin*

2017/11
<<  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  >>
試される市場
多分、戦後では最大の災害となる事象が起きていて、それもまだ状況が把握できなかったり、終息の行方が分からなかったり、多くの国民がそれぞれ不安を抱えて生活しています。そして多くの方々が、それぞれが不安の対策を考えながらも、何が出来て何をすべきか考えられている事は、復興への期待です。

 日本の金融・資本市場が試されている。国内にいて多くの情報に接していても、福島原発の推移や続く余震は不安に思うのだから、海外からみて、日本に同情しつつも不安感が高まるのは当然だろう。日本の市場は、海外の不安に対して、情報を整理して発信していくことが求められている。
例えば、17日早朝からの急激な円高の原因は、保険会社が震災への支払いに備えて海外資産を売却して国内に資金を戻すリパトリエーションを行うのではないかとの観測を材料に円買いが進んだ。この状況の中、情報ベンダーのロイターは、東京市場が本格的に開始される以前の午前8時18分には、6名の外為専門家からのコメントを公表している。

【FX取引】
 外為市場では、一時76円台前半の史上最高値(過去最高は、1995年4月79円75銭)を付けたことが伝えられ、その値は一部マスコミでは76円25銭と伝えられている。外為市場は、取引所とは異なりブローカーや金融機関間の相対取引が中心になるが、個人が参加する外為取引のFX取引は、実質的にはカバー先と言われる金融機関と個人投資家の店頭取引をFX業者が取り次ぐのが基本になる。(形式的には、金融機関とFX業者との相対取引⇒FX業者と個人投資家の相対取引(店頭取引))ここで、問題となるのは、リーブ・オーダーやストップロス・オダーなどの執行だが、金融機関によって最高値表示が異なるケースもあり、例えばもし76円台のオーダーが入っていれば、その執行も異なる。FX業者は、個人投資家へのしっかりとした説明や迅速な情報提供が求められている。
一方、取引所でのFX取引は、直接外為市場に参加する金融機関が、取引所での外為証拠金取引のマーケットメークを行い、外為市場の動きと連動させるが、17日の様な急激な動きにも連動するように、取引所はマーケットメーカーの行動をサポートしながらも監視していく必要がある。個人が取引の主体である取引所FX取引は、多くの個人投資家が外為市場での情報をベースに投資判断をすることを認識する必要がある。

【株式市場】
 取引所はもともと売り手と買い手の情報判断の非対称性があって成り立つが、それはあくまでも判断の非対称性であって、情報の非対称性は可能な限り無くする努力が求められる。つまり売り手と買い手が同じ情報を持つ必要があるので、ディスクロージャーの徹底が求められるのだが、現状のように震災被害や福島原発の状況に関する情報では、海外投資家への情報提供が限られるのだから、取引所はその配慮をすることが必要ではないだろうか。海外投資家の保有比率が多い銘柄では、英文による適時開示を要請するのもその方法だろし、重要な情報が開示されていないと思われる企業は、取引所の判断で、情報が確認されるまで取引を個別に停止することも必要かもしれない。一部の報道では、外資系金融機関が東証への市場閉鎖を打診したことが伝えられているが、流動性の確保も重要だが、投資家の為のディスクロージャーの徹底も重要だ。

【政府対策】
今、最も試されているのは政府による市場対策かもしれない。日銀による、外為市場での円売り介入が最も注目度が高いが、14日には日銀による市場からのリスク資産の購入が倍増されたことが公表され、また15日に、日本株指数連動ETFを159億円(累計1658億円)、J-REITは18億円(累計136億円)、実際に買付けたことも発表している。
スポンサーサイト

テーマ : 証券・金融関連業務
ジャンル : ビジネス

Secret
(非公開コメント受付中)

No title
とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
最新記事
カテゴリ
最新コメント
プロフィール

ポーラスター

Author:ポーラスター
2009年1月スタート

最新トラックバック
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
RSSリンクの表示
参考文献
QRコード
QRコード