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2017/11
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ファイナンスは買いなのか売りなのか=文脈で考える
先ず、なでしこジャパンが勝てて本当に良かったと思います。なでしこの皆さん、たくさんの感動をありがとうございます。多くの日本国民が受けた感動は、金メダルという結果だけからではありません。試合中は、米国の猛攻に耐えて、そして粘って、先行されても2度追いついたこと。運命のPKで、それぞれが素晴らし仕事をされたこと。監督が、この小さい娘たちががんばったとコメントしていたこと。そして、なでしこの皆さんの笑顔。これらがみんな繋がって、大きな勇気を日本国民に与えてくれました。
 野に咲ける、やまとなでしこ、わが誇らしさ

 日本の企業も、金融危機後、そして大震災後、生き残りをかけて必死に頑張っていますが、その為に必要なリスクマネーをファイナンンスで市場から調達すると言うのは、株主や投資家にとってとても重要な事です。つまり、このファイナンスでこの銘柄は買いなのか、売りなのかの判断を迫られる訳です。

例えば、救済型や事業戦略強化の為のファイナンスは、通常第三者割当増資で行われますが、大規模な増資であれば、既存株主の大幅な希薄化を招きます。しかし、救済や事業戦略によって大きく企業価値の上昇が期待できるのであれば、結果的には自分が保有する分の価値は上昇すると考え、株主や投資家は買い材料と判断します。この判断の背景には、第三割当増資を受ける新たな株主は、事業戦略強化が目的なので、直ぐには株式を売却するはずがないといった株主・投資家の考えがあります。

 一方、公募増資に関する現在の市場の反応は、先ず売り材料として捉えるというのが一般的です。これは公募増資によって株主の希薄化が生じること以上に、公募直後の市場の需給関係が悪化すると投資家が読むからです。公募増資による資金調達で事業戦略が強化されれば、企業価値は向上するかもしれませんが、この将来への期待より、目先の需給関係悪化を売り材料視する背景として、次の様なことが考えられます。

・金融危機後、大規模な(発行済みに対して大きな割合)公募増資が多くあり、その殆どは公募増資前後大きく値を下げる傾向が続いています。つまり、公募増資=売りのトレンドが定着しているということです。
・公募増資が前向きな投資であっても、公募時に記者発表文において、僅か数行で株主や投資家に企業価値向上を説明することに無理があります。企業側が、事前にIRや、事後の企業説明会で、公募増資で調達した資金の利用目的や状況を説明してこそ、企業価値が向上する文脈が理解できるでしょう。

筆者は、市場関係者なので、ファイナンスは企業価値を向上させる買い材料と考えますが、それを投資家や株主が理解できるよう、企業はファイナンスの文脈(=ストーリー)を示す必要があり、またその支援をしていくのが、引受証券会社ではないでしょうか。

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