*All archives* |  *Admin*

2017/07
<<  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  >>
新興市場の基本的問題をやさしく考える
 私達は大震災と福島原発事故を経験して、断片的に情報が出されること、情報の基準が一定しないこと、そしてその情報に誰が責任を持つかはっきりしないこと、それらが聞く人を不安にさせるという事を経験しています。

ここ何年間も業界内で議論されている新興市場の問題も、多くのことは、この情報が投資家に対して持続的に提供されない事、情報の基準が不安定なこと、情報提供の責任が曖昧なことにあります。勿論、この情報の中心にいるのは新興企業そのもののディスクロージャー(情報開示)ですが、情報の中には価格に関するものもあります。

 現在、昨年12月に金融庁から示されたアクション・プランでは、新興市場等の信頼性回復・活性化策の内容の具体化に向け、6月下旬工程表が公表されており、以下の様な新興市場の情報に関する問題が指摘されています。

①新興企業の発信する情報は、十分でかつ信頼できるものなのか。
新興企業に限らず、有報など開示書類の虚偽記載が問題となりましたが、本来開示資料をちゃんとチェックすべき監査人(公認会計士)に関して、上場会社の監査人としての専門性強化を求めています(上場会社監査事務所制度)。また、監査人が主幹事証券や取引所との情報共有を促す仕組みも、9月までに検討を始めるとしています。
 新興企業自身が発信する情報も、もっと充実させるべきとして、取引所が新興企業のリスク情報の類型化に必要な基礎データの整理を行い、公表することで、企業からの情報発信量を増やすべきとしています。

②もし、新興企業が発信する情報が、投資家にとって十分でない場合、サポート体制は整っているのか。
 新興企業が自社の情報開示を積極的に行うのが最も好ましいのですが、市場ルールに慣れていない為、情報開示が充分でない場合、どの様にサポートしていくかが問題です。IPO(新規上場)の際の主幹事証券会社が一定期間支援するべきとしていますが、IR活動を通して開示することを徹底して指導すべきとの事のようです。また、アナリスト・レポート作成・公表活動を取引所が支援していく策も検討されています。

③新興企業上場数拡大の為には、何が必要なのか
 概ね3つに分けられます。一つはIPOの裾野拡大、二つめは現在の新規上場時の障害の撤廃、三つ目は新規上場後のメリットの明確化です。
 一つ目の裾野拡大については、グリーンシート市場の活用促進と、ベンチャーキャピタルなどが出資しているリストの共有化が検討されていますが、正直に言って、アクション・プランやその工程表では、この部分が最も心もとなく思えます。二つめについては、上場時の審査プロセスが企業側にも分かり難いので、これを分かり易くするということのようです。
 3つ目は、アクション・プランにはありませんが、新興企業が資本市場の機能を使う最大の目的は資本調達ですから、上場時及び上場後のファイナンスということになります。この問題に関しては、特に公開時の価格設定が重要な問題となってきます。

スポンサーサイト

テーマ : 証券・金融関連業務
ジャンル : ビジネス

Secret
(非公開コメント受付中)

最新記事
カテゴリ
最新コメント
プロフィール

ポーラスター

Author:ポーラスター
2009年1月スタート

最新トラックバック
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
RSSリンクの表示
参考文献
QRコード
QRコード