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2017/07
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デイトレーダーについて
デイトレーダーという語感は、この業界内において余り良い印象を持たれていない。そもそもプロのトレーダー(証券会社などの)の様に、日計り商いを繰り返す個人を投資家と呼ぶべきかとの考え方が根底にあるように思われる。また、行政に於いても経済産業省の事務次官などの否定コメントが時折マスコミを通じて伝えられて、世間一般のイメージも良くなっているとは言い難い。何故だろうか。

デイトレーダーが日本でも生まれ10年以上経つが、実はこの特殊な投資家層に対してちゃんと調査したり議論(業界や学会などで)されたものは、余りない。その背景としては、以下の業界の思い込みがあった。
●次の様な特徴から、デイトレーダー層は既存の個人投資家層とは異なり、比較的若年の投機的な投資家層が少額の資金(既存の株式投資家に比べて)で行うギャンブル性の高い投資家層と見られていた。
【デイトレーダーの特徴】
・インターネット取引を熟知
・余り銘柄に対する相場感を持たない
・一日若しくは長くとも1週間で反対売買を行う
・システム売買若しくはシステム売買的手法を使うこともある

つまり、それまでの株式市場における個人投資家層である資産家・富裕層とは全く異なる投資家なのだが、ネットで一日中取引している為、次の様な一般の方々の感情的な反発もあった。
●少しぐらいネットに詳しい若者が、定職も持たずにギャンブル(批判する人たちから見て)の様な取引を繰り返すことが、本人にとっても市場にとっても良い事なのだろうか。
これらのデイトレーダーに対する批判に対して、筆者が格別の感想や反論は持たない。しかし、次のような状況につき、デイトレーダーを認識しないことも誤りではないかと思える。

○松井証券の昨年度の決算説明資料によると、2010年度の個人株式売買代金は129兆円とされるが、そのうち4割弱の50兆円がデイトレーダーの分(松井証券の推計)とされる。

○楽天証券が本年1月に自社顧客に対して行った信用取引調査においては、信用取引利用者の約半数強が1週間以内に反対売買を行っている。
・日計り・・・13.8%
・2~3日以内・・・18.9%
・1週間以内・・・21.6%

既にデイトレーダーは、市場において十分な存在感を示す個人投資家となっている。
ただし、デイドレーダーそのものではないがデイトレードに絡んで次の様な個人投資家の不公正取引の増加も指摘され、法改正や検査体制の強化も実施されている。
・風説の流布
・見せ玉
・相場操縦行為

一方、頻繁に売買を繰り返すデイトレーダーにとって、取引上の支障となっていたことは、日々に何度も取引を行う事が出来ないことだったが、これは取引・決済上の慣行が原因となっている。現在の取引所における売買取引はT+3(取引日かた4日目)で決済する仕組みになっているが、これでは買ったものを売ることまでは出来るが、売った証券の決済が終わっていないので、更なる買いは同じ資金を使うことが出来ない。また信用取引に関しては、現行は保証金の担保とする証券の値洗いが取引終了後日に1回なので、同じ保証金を使って日に何度も信用取引することも出来ない。

 個人投資家が日に何度も取引することが良いか悪かという議論は横に於いておいて、デイトレーダーが既に存在している以上、日に何度も取引を望む彼らの期待に応えるサービスがあっても良いように思われる。少なくとも、デイトレードは個人投資家がリスクを日計りに限定している取引であるので、個人投資家の取引としてギャンブル性を増すとは単純に考え難い。
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