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2017/11
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トレーディング手法としてのロスカット取引
 トレーディングを簡単に定義すれば、短期的に市場取引を繰り返して利益を追求する事とするのが一般的だ。取引をする者が、ファンドの裁定取引であろうが、証券会社の自己売買であろうが、個人投資家だろうが、トレーディングを行うものはトレーダーだ。ファンダメンタルズを分析して、中長期の投資を行う投資家も大切だが、トレーダーの行う取引が市場に流動性を与えていくことはアルゴリズム取引と同様に重要なことだ。それが、例へ個人のデイトレーダー・スイングトレーダーの行う取引であっても。

 これを書くのは自分が出来ない事なので少し気恥ずかしいが、トレーディング(一般的な投資でも)で最も重要なことはロスカットであるということを、投資の世界において誰しも否定できない。しかし、自分が保有する株式(ポジション)に執着(愛着?)するのが一般的だと言われており、他人から預かったお金や会社の資金ならまだしも、自分のお金を投資する個人投資家にとって、ロスカットが最も難しい取引と言われていることも事実だ。但し、個人トレーダーとして生き残る為には、ロスカット取引を使い慣れる事が条件のようだ。

 現在活躍されているデイトレーダーの方々には余計な事かもしれないが、この個人投資家のロスカット取引について考えてみたい。方法は以下の3つある。

○自分のルールで、ロスカット取引を行うもの。
個人トレーダーにとってロスカットは生命線のようなものだろうが、自らのロスカットルールで注目する事は、プロ(ファンドや証券会社)のトレーダーと余り変わらなくなってきている。関連する情報も、ほぼリアルタイムで入ってくるので、如何に素早くロスカットの判断を行うかがポイントだろう。
ロスカット売買の執行に関しては、ネット証券などでは逆指値機能もあるので、個人でも利用できるし、CFD取引における個別株式取引は、FX取引と同様にオファー・ビットの両建値方式なので、大量の注文でなければロスカット取引も行い易い。

○取引を執行する証券会社などが強制的に行うもの。
所謂強制ロスカット取引だが、信用取引それもネットでの取引に事実上限られる。現物取引では個人投資家のロスカットに関して証券会社が関与することは、投資助言行為の中でしかありえない。信用取引は証券会社が投資家から預かった保証金もしくは代用有価証券に対してレバレッジを掛けた取引を認めているが、信用取引での含み損がその額の7~8割に近づいた時に、強制的にその信用取引の強制決済が行われる。但し、この信用取引は追加保証金制度(マージンコール)があり、保証金や代用有価証券を追加で差し入れれば、強制決済は行われない。株価はリアルタイムで動いているが、強制ロスカット対応も二段構えなので、強制ロスカットが売買執行されるのは対象とする株式の動きと時間差が起きることとなる。このあたりの仕組みは、ネット時代の対応として少し古いようにも思う。

○ある程度、システム化された中で行うもの。
CFD取引(FX取引も)は元々レバレッジが大きく、投資家から預かった証拠金内でリスク管理を行う必要があるので、強制的なロスカットが自動的に行われることが原則だ。その為、基本的には必要な証拠金が維持されていること、証拠金の損失が継続的な取引可能な範囲に収まるように工夫する必要がある。それも、リアルタイムで管理することが規制上求められているので、現状では唯一システム化されたロスカット取引とも言える。勿論、今後のネット証券取引において、今後システム化(ある程度自動的にロスカット取引が執行されると言う意味)されたロスカット取引サービスが提供されるかも知れないが、現状の機能からみて以下の点がポイントとなる。
リアルタイム値洗い
自動執行機能
アラーム機能の充実

個人のトレーダー(長くても一ヵ月以内の短期売買を目的とする)の方々は、現在30万人程度いると推測されるが、市場参加者の多様性を守る為には、彼らが継続して取引をし易い市場環境整備が必要だ。アルゴリズム取引で海外投資家の売買ニーズを引き寄せことも大事だが、個人トレーダーがロスカット取引を行い易いような新しいサービスの充実も、また大事なことではないだろうか。

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