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2017/06
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個人投資家とFX取引
FX取引の口座数は、300万口座以上あると言われ、この内、年1回以上売買するものは3割程度と推測されている。それでも、100万人前後の日本国民がFX取引を行っていることになるが、個人のFX取引を投資と言うには、一般の金融機関や証券会社からすると少し抵抗があるかもしれない。“投資”という一般的な言葉は、今の時代には逆に定義し難いが、業界でのイメージを簡単に言うなら、“ちゃんと調べて、リターンを目的に資金を投じる行為”というところに落ち着く。

もう一つ、投資と投機を分けるイメージとして、レバレッジと取引期間の問題もある。レバレッジはデリバティブ取引全体も問題になるのでここでは触れないが、取引期間が1日や1週間で反対売買を行うような行為は投資ではなく、証券会社などの行うトレーディングと同様の行為ではないか。その様な捉え方が業界では一般的で、だからこれらの行為を行う個人をデイトレーダー(若しくはスイングトレーダー)と呼んでいる。

一般的に、資本市場にリスクマネーを供給するのは投資の機能として重要視されていて、市場に流動性を与えるマーケットメークやトレーディングは、プロの仕事とされていたが、FX取引を始めとする個人向けデリバティブ商品の発達で、個人投資家がこれを行っても良い時代に入っている。これは、外国為替市場における個人のFX取引が、ある程度の流動性確保に役立っていることでも実証されていて、株式市場におけるデイトレーダーの役割も、もう少し見直して見るべきではないだろうか。
機関投資家やアルゴリズム取引だけになった場合に、市場の流動性が確保し難くなったり、クラッシュするリスクに晒されやすくなることは、金融危機時のCDO(CDSを証券化した債券)市場や、米国のフラッシュ・クラシュ事件で明らかになったことだ。

 但し、株式市場においては外為市場ほど個人がトレーディング行うことは容易ではない。売買に掛かるコストは安くなり、取引高速化のメリットも個人が享受できるシステムになって来てはいるが、個別銘柄だと空売りし難いし、日中での売買の回転がし難いという信用取引制度や金融商品取引法の問題がある。逆に言えば、FX取引的なトレーディングの容易さが株式市場にも個人向けサービスとして提供されるなら、もう少し個人の取引が増加することが期待できる。

 一方、トレーディングを行わない一般の個人投資家にとって、海外投資は今や投信や債券を通じて一般的になってきたが、これほど欧州を始めとする海外リスクが意識される時代なのだから、自分の投資資産に沿って、自らの考えでリスク・オンしたり、リスク・オフしたいというニーズが増えて良いだろう。この為に、取引コストの安いFX取引を、リスクを限定しながら、どの様にサービス提供していくかが課題となる。

証券会社や金融機関が、個人投資家に提供するべき金融サービスは、まだまだ改善や開発の余地が多いように思う。

☆FX取引とデイトレーダー、個人投資家
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テーマ : 証券・金融関連業務
ジャンル : ビジネス

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とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
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