*All archives* |  *Admin*

2017/08
<<  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  >>
信用取引と売買単位
信用取引は、利用する投資家に証券会社が資金や株式を貸すのだから、貸す方としては投資家の金融資産の状況などをしっかり把握したうえで信用供与している。証券会社の信用取引は、この様な考え方で制度設計されている。だから、一昔前は金融資産が2~3000万円以上なければ信用取引口座は開設することが出来なかった。しかし、個人投資家のネット取引が進んだことで、信用取引のバー(金融資産の水準)は大きく下がっている。勿論、最大自己資金の3.3倍までレバレッジをかけることが出来るので、厳格なポジション管理(強制ロスカット)が前提となり、投資家の方も相応の投資経験が求められる。しかし、今では概ね金融資産が300万円程度(他社も含めて)あれば、実質100万円程度の資金で信用取引を始めることが出来る証券会社が多い。昔は、信用取引は資産家の売買手法だったが、今はごく一般の投資家が利用することも可能だ。その利用方法も、何もレバレッジ投資ばかりではない。

例えば、時価200円のA銘柄を1万株保有する投資家がいるとする。この投資家は、A銘柄を長期投資で保有しているが、前日の海外市場で市況全般に対する弱い材料が出たので、保有するA銘柄を一旦売却するべきと考えた。現物株を売るのが普通の方法に見えるが、この投資家はキャピタルゲインの問題や売買手数料(現物取引に比べ信用取引の方が相当安い)から信用取引でのA銘柄1万株を寄り付きでの売却を選択した。ところが売ることが出来ない。理由は、A銘柄の取引単位が100株で、成行きで50単位以上売れないという空売り規制に該当してしまたからだ。

 東証を始めとする全国取引所は、1月19日に“売買単位の100 株と1000 株への移行期限の決定について”を公表し、2014年3月末までを期限として、上場会社の売買単位を100株若しくは1000株に集約する為の上場規則の改正を決定した。最終的には100株の売買単位(1単元)を目指すという。この方針は、2007年11月に公表された「売買単位の集約に向けた行動計画」で明らかにされていたが、目安とされていた2012年4月(仮)を昨年の大震災の影響を慮って当面停止としていた。今回、改めて期限を定めたものだ。

ちなみに、全上場会社3,593社の売買単位の現状は以下の様になっている。(1月4日現在)
単元株数       上場会社数      割合
100株       1,661社   46.2%
1000株      1,355社   37.7%←出来るだけ100株に移行を要請
1~2000株      578社   16.1%←期限まで100株に移行

何故、売買単位(単元)を引き下げるかというのは、個人投資家層の市場参加を促すためだが、個人が利用する信用取引(レバレッジ取引に使われるだけではない)に対しても、見直しをお願いしたい。
スポンサーサイト

テーマ : 証券・金融関連業務
ジャンル : ビジネス

Secret
(非公開コメント受付中)

最新記事
カテゴリ
最新コメント
プロフィール

ポーラスター

Author:ポーラスター
2009年1月スタート

最新トラックバック
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
RSSリンクの表示
参考文献
QRコード
QRコード