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2017/09
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正しい未公開株投資
今、証券会社の店頭やホームページには、未公開株詐欺に関する注意を呼びかけるポスターや注意喚起文が並ぶ。証券会社名や金融商品仲介業者名を名乗っての高齢者などを狙った詐欺行為が増加していることもあり、行政・業界あげて個人に注意を呼び掛けている。
不正行為や詐欺行為を市場や業界から排除する為に、多くの関係者の方々が尽力されていると思う。
ただ、個人の未公開株についての関心がそれ程高いのであれば、正しい未公開株投資の情報が、もっと体系的に、かつ分かり易く提供されても良いのではないだろうか。証券会社(含む金融商品仲介業者)が個人投資家に対して取扱い可能な未公開株投資は、以下の方法がある。

○グリーンシート市場銘柄(現在、46銘柄。成長力が期待されるエマージング銘柄は15銘柄)
制度としては、個人投資家に一番距離が近いはずだが、取り扱いが特定の証券会社に限られているので、この市場に関する情報が個人レベルまでなかなか行きわたらない。有価証券報告書に準じて作成される会社内容説明書で、上場する企業の内容を知ることが出来るし、決算情報なども決算短信など適時開示に準じて公表されている。企業側は、それなりのディスクロージャー負担を負う訳だが、それに対して市場機能を使ったファイナンスなどは殆ど出来ていない。つまり、上場企業にとって負担が大きい割に、現実的なメリットが少ない。
何か一番問題なのかは、おそらくこの市場では価格発見機能が充分機能していない、もしくはそう見做されていることだろう。当初、グリーンシート市場の上場するときの株価算定の信頼性や、流通価格に関する情報がもっと個人の目に触れる仕組みが必要なのではないだろうか。エマージング銘柄に関しては、エンジェル税制も利用できるのだが、これらは一般には余り知られていなのが惜しい。

○プロ向け市場(但し、個人投資家の参加は金融資産3億円以上で、証券会社での口座開設が1年以上)
個人などの特定投資家(所謂プロ投資家)の基準が下がっている。相応の資産家で自ら望むなら個人もプロとして一般の個人投資家が投資しにくいような金融商品も利用できる。未公開株投資に関して、プロ投資家ならTOKYO-AIMで売買することが出来るが、現在1銘柄の上場に留まる。正確に言えば、この市場は、英国のプロ向け市場であるAIMを真似て、東証とロンドン取引所が共同で運営する取引所なので、未公開株とは厳密には言えない。但し、この市場に上場する企業が、成長していけば将来東証などの取引所に上場を目指すのだろうから、個人にとっては上場予備群の未公開企業に投資するに等しい。
この市場の仕組みは良いのだけれども、上場企業をサポートするJ-Nomad(TOKYO-AIMが指定するアドバイザー)の基準が高く、組織的な負荷も重い。そのコストは上場企業が負担することになる。よって、相当の企業規模でなければ上場しにくいし、この市場での資金調達の目途が無ければ、直接の取引所上場を目指した方が良い。現状では、企業・プロ投資家・それらを仲介する証券会社がそれぞれこの市場に慣れていないように思われ、本格的な稼働までには時間や新たな仕組み(緩和策)が必要なのではないだろうか。

○ベンチャーファンドでの投資
個人もベンチャーファンド組成に参加することは可能だろうが、これも一般の個人にまでよく情報が行きわたっていない。現在、大証に2銘柄ファンドが上場されているが、売買量も少なく純資産価値の四分の一程度まで低下している。個別の未公開株に投資するのではないが、投資先リストも公開されていて一般の個人が未公開株投資する方法としては、比較的手軽なはずだ。

以上、3つ並べて書いてみたが、現状ではこの3つの関連は殆どない。但し、関連ないことが問題ではないだろうかと指摘したい。IPOに至る前の未公開株の個人が売買できる仕組みは、今それぞれあるはずなのだが、それがIPOも含めて各々繋がっていなので、有機的に機能せずに全体としてのIPOへ至る道を狭め、個人投資家が参加しにくくしている。
今一度、其々の制度を見直すことも必要かも知れないが、個人に対して、以上の3つとIPOに至るプロセスの情報を体系的に提供していくことから始めてはどうだろうか。正しい未公開株投資として。

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