*All archives* |  *Admin*

2017/10
<<  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  >>
投資家は何を望んでいるか
どんなビジネスでも、利用者が何を望んでいるか知るのは基本中の基本ですが、証券会社や金融機関などは、よく顧客満足度調査を行います。その結果に基づき、顧客=投資家戦略を立てるのが普通です。
今回は、個人投資家が何を求めているかということをテーマに、次の3つのアンケート調査から、その結果を取り上げてみました。

○「証券投資についてのアンケート」(日本証券業協会 平成22年11月実施)サンプル数35,176
当然のことですが、ネットと対面では投資家が求めているものが違います。ネットは、投資家が負うコストと取引機能が重視されますが、対面では営業部員に求められることの1位が誠実さであり、2番目がアフターケアとなっています。“誠実さ”とは定義が曖昧な言葉ですが、おそらく自分のお金を信頼できる人に託したいとの投資家の思いではないでしょうか。証券会社や金融機関の人間が、個人的にはそれぞれ誠実であるとは思いますが、組織として投資家の求める“誠実さ”に応えていくか、少し難しい問題かもしれません。どの様な方法を用いるにしても、投資家と営業部員のコミュニケーションを強化することをサポートする以外に、この“誠実さ”への対応はないのではないでしょうか。

○投資信託に関するアンケート調査報告書-2011年(投信協会 平成23年8月実施)サンプル数1,509
個人がどの様な手段で投資情報を取得するか見てみると、新聞なテレビなどの身近なマスコミからニュースとして流されるものを参考とすることが多いようです。ただし、この比率は年々低下しているようで、替わりにインターネットから情報収集する割合が増加しています。テレビの経済番組では70代の女性が、パソコンでSkypeを利用してニューヨークの娘さんと連絡を取りあっている様子は報じられていましたが、今やシニア層のデジタルディバイドの意味は少し違っているのかもしれません。スマートフォンやタブレット端末は、更にシニアの投資家層とインターネットの距離を縮めています。

○「個人投資家株式市場活性化アンケート」(楽天・マネックス・カブドットコム共同実施 平成24年1月実施)回答4,234 名
これは、インターネットを利用する個人の株式投資家というふうに対象が限定されますが、日本の株式市場に対する要望は概ね3つに分かれるようです。
・取引の決済を短縮して欲しい=即日決済は無理でも、現行の4日目決済を短縮して欲しいとの要望ですが、FX取引やCFD取引などは即日決済ですし、株式取引でも機関投資家や海外投資家が証券会社などと相対で行う取引の決済では、今でも取引日の翌日に決済することも可能です。しかし、取引所やホフリ(証券保管決済機構)の仕組み変更するのは業界を上げた大仕事(相当のコストが掛かる)になりそうです。
・取引監視を強化して欲しい=公募増資に関わるインサイダー取引疑惑や“見せ板”問題に関する問題を指摘する向きも多いですが、これは公募の際の海外投資家へのソフトヒアリング問題やアルゴリズム取引での裁定取引など海外業者の投資銀行行為に対する不信感があるようです。
・デリバティブ取引との損益通算を認めて欲しい=これは金融所得一体課税の問題となりますが、順次進めて欲しいとのことでしょう。
以上は、行政などへの制度改正要望が中心になりますが、設問には少しネット証券サイドのバイアスがかかっているかも知れません。

☆投資家は何を望んでいるか
スポンサーサイト

テーマ : 証券・金融関連業務
ジャンル : ビジネス

Secret
(非公開コメント受付中)

最新記事
カテゴリ
最新コメント
プロフィール

ポーラスター

Author:ポーラスター
2009年1月スタート

最新トラックバック
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
RSSリンクの表示
参考文献
QRコード
QRコード