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2017/07
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ファンドの問題について
10年余りの貯蓄から投資”での主役は勿論個人投資家だが、商品の中心はファンドであったことに間違いない。投資家から資金を集めて、多様な投資対象に対して効率よくプロのファンドマネージャーが運用を行う。その中核は投資信託だがそれは国内で組成されたもの以外に海外のファンド、不動産物件に対象を絞ったリート、私募のファンドなど多様なものがある。これらのファンドの問題とは何なのか。
現在金融審議会の「投資信託・投資法人法制の見直しに関するワーキング・グループ」で行われている議論も含めて、なるべく易しく考えてみたい。

【ファンドの販売上の問題】(この問題は主に、販売する証券や金融機関の販売のあり方が中心だ)
 主に公募の投資信託に関して、簡単に言うと対面営業でもネットでも、ちゃんと説明して販売しているのかという事だ。
・その中心は目論見書が投資家にとって分かり易く記載されているが、ということから始まっている。投信目論見書の平易化だが、これは2年前の4月から始まっている。また、海外ファンドなどでデリバティブを組み込んだ投信などは、リスクの説明を厳格しなければばらない。この分は、昨年の4月からだ。
・売れ筋の高い分配金が期待できる通貨選択型投資信託については、この2月から投資目的に沿っているか投資家と確認して販売者がその意向を記録しなければならない。
・毎月分配型の投資信託はグローバル・ソブリンが出てもう随分経つが、常に高分配金を維持する為にファンド元本の一部も充てている場合もあることに批判がある。確かに、分配金は利益配当金ではないが、投資家が誤解しないよう、分配するものがファンド運用の利益なのか、元本なのが明確にした方が良いだろう。この改革は今後なされるだろう。

 投資信託の乗換えに関する批判がある。あちらのファンドを売ってこちらを買う。これ自体は問題ないだろうが、投資家は投資信託の購入時に2~3%程度の手数料を支払う。その為、販売者はファンドの乗換が手数料稼ぎ目的ではなく、投資家の意思に基づき行っていることを証明する販売態勢が必要になっている。投資家が合意すれば、短期の乗換えは全てOKなのかという、乗換えの目的が投資目的に沿っていることを考えなければならないので、実際は難しい。しかし、当初設定から基準価格が15%上昇したら、自動的に償還するという条項があれば、今回の日本株式市場の上昇のように昨年12月に設定した投資信託が2カ月程度で償還し、また新たな投資信託を設定する資金に回ることも期待出来る。

【ファンドの仕組み上の問題】
 先ず公募投資信託で言うと数が多すぎる。昨年末では約4200本のファンドがあるが、この数だけプロの優れたファンドマネージャーがいる訳ではない。その為、ファンドの運用効率が悪化し、また管理コストも重荷となるようなファンドも出てくる。この公募投信を統合したり、強制的に償還する仕組みが必要との認識が、日本の運用会社にはある。別に運用効率の良い外国籍投信を買えば良いという投資家もいるだろうが、販売チャネルは限定されるし、何より国内の運用会社を育成すれば周辺の金融サービス業務も国内に拡がる効果がある。

 J-REITもファンドの一種(投資法人)だが、同じ様な問題がある。海外リートに出来て、J-REITに出来ないことがあるので改善して欲しいと業界から要望が上がっているが、簡単にいってしまえば、普通の上場会社のような資本政策が出来るようにして欲しいということだ。例えば以下の様なことがある。
・転換社債(転換投資法人債)の発行。(※債券は既に発行できる)
・ライツ・イシューの利用
・種類株(種類投資口)の発行
・自社株(自社投資口)の取得
これらの上場企業なみの資本政策の為には、J-REITに対するインサイダー規制対象の制度整備が必要になってくる。

【個人投資家のファンド利用を推進する為の取組み】
投資信託協会は、投資家増加策として次の要望を金融庁に行っている。
・確定拠出年金(日本版401K)の参加者個人の拠出限度額の更なる引上げ。例えば、主婦の実質的な利用が可能となるような仕組み。
・英国のチャイルド・トラスト・ファンドや米国の制度(529 プラン)等を参考として、資金拠出者の子供、又は孫の将来必要となる資金を事前に準備するための非課税の長期積立制度を創設すること。

金融庁は、平成25年度までに制度整備を行うとしている。

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