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2017/10
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投資家にとっての証券会社の役割について
証券会社のことを第一種金融商品業者と呼ぶ金融商品取引法になって、もう4年半が経つが、個人投資家にまで広く金融商品を提供するという意味でこの名称になっている。同じ法律上の扱いにFX業者が入るが、投資家からみて随分イメージが異なる。
 最近は、市況の急回復もあって少しトーンダウンでしているが、僅か数ヶ月前まで構造不況業種のように言われていた。しかし、最近の上場証券会社の株価上昇率は著しものがある。詳しい株価の分析はアナリストに頼りたいが、では証券会社とは構造的な問題が多々ある市況産業なのか。
先ず投資家によっての役割と言う視点から証券会社の機能を見てみて、現在抱えている問題についても簡単に触れてみたい。

【機能1=金融商品の供給】
株式・投信・債券(最近はFXや先物などデリバティブも)を供給することは証券会社にとって当たり前に思うが、単に品揃えが多ければ良いという訳ではない。需要なことは、投資家の目的に沿って提供されているかだが、ネットでも対面営業でも投資家が考え選択しやすくなっているかが肝要だ。例えば、ネット大手では数百から千以上の数の投信を購入することが可能だが、投資家に選びやすくする工夫がされている。(但し、本当に選択しやすいかどうかは現段階ではネット利用の投資に慣れていないと難しいかもしれない。)投資対象がアジア新興国などへグローバル化しかつ商品などにも多様化しているが、その分投資家の選択コストが増加している。
当然だか、商品を供給する証券会社サイドは如何にしてこのグローバル化の仕入れコストを軽減するかが重要で、その為、外国株式や外国債券など一部仕入れるインフラを共有化する動きもある。全体としては、運用会社が相応のインフラコストを負担する投信だと証券会社サイドの負担も軽くなるので、個人投資家への商品供給は投信に偏りがちになっている。
債券に関しては、流通市場が整備されていないと言う問題もあるが、個人投資家にとっては社債も外国債券も供給体制は不十分だ。

【機能2=売買執行】
株式を始め金融商品を売買するのは証券会社の基本的な機能だ。投資家にとっては以下の点が重要視される。
・ストレスを感じない売買執行=投資家によってはストレスの感じ方が違うが、取引所の高速化への対応・売買コストを下げるアルゴリズム取引・投資家がタイミングを計る自動売買(システム・トレード)、そして何より重要なのは投資家が売買判断するまでのコミュニケーションかもしれない。
・レバレッジ供給=信用取引が中心になるが、売買を円滑に執り行う為に売付けの為の貸株の整備が証券会社間でも格差出始めている。つまり投資家が売りたい時に株式を調達してくる株式調達力の差がある。
・代替投資機能の提供=デリバティブとPTSの2つある。デリバティブは、元々派生商品と言われていて何か原資産に投資する代替投資機能があるが、原資産とセットで使いこなせると取引の効率性は上がる。PTSに関しても、取引所取引の時間以外や値付けが細分化されることで取引所の代替機能がある。しかしまだ利用率が低い。デリバティブもPTSも、代替機能を個人投資家が円滑に利用して行く為には、少し時間が掛かりそうだ。

【機能3=説明・助言機能】
投資家にとってチャント分かり易く説明してくれることは、証券会社に最も求めていることだ。また投資判断を一押ししてくれる助言も有り難い。このコミュニケーションがあって、高い手数料も納得して払う。少し整理しておかなければならない事は、金融商品取引法上の投資助言業だが、これはアドバイスに対して対価を定める契約が前提となるので、多くの証券会社が説明・助言して金融商品を販売している行為とは異なる。投資助言業の方は、証券会社ではラップやSMA口座で対応するという仕組みになっている。
ネット証券は、投資家自らが選択することが前提なので、この機能が必要ないかというと、コールセンターである程度説明しているし、最近は動画を利用し始めているが、まだ他ネット証券との差別化程度の取組みのようだ。

【機能4=市場及び商品の情報提供】
情報ベンダーによって投資関連情報は大量にかつ多様に流されているので、既に十分ではないかとの意見もあるだろうが、投資家にとって少し違う。投資家は、市場や企業の情報を自ら求めるように取り纏めて、効率よく伝えてくれる機能を証券会社に期待している。

☆投資家からみた証券会社の機能
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