*All archives* |  *Admin*

2017/08
<<  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  >>
ディスクロージャーに関する問題の現状
 上場した企業と投資家のあいだを繋ぐ絆は、企業が提供する情報開示=ディスクロージャーですが、この上場企業のディスクロージャーに関する問題の現状について、簡単に纏めてみました。

☆ディスクロージャー制度に関する問題の現状

上記のイメージ図の様に4つの面から見てみますが、

【投資家の信頼】
最近のオリンパスや大王製紙の問題から、関係した監査法人が行政処分されています。虚偽記載を見破れなかったという事ですが、恐れなく言うと、この虚偽記載問題は常にあると思います。約3700社の上場企業がある訳ですから、様々な業態があり、監査精度を上げていくのは監査法人そのものの問題だと思います。(厳格化された監査が良いという訳ではありません)
一方、最近は多少ブーム(書店などの取り扱い)が去ったようですが、IFRSの完全導入(全上場会社に対する)は少し遠のいたように思われます。それは、主要国間の会計制度がかなり共通化されてきたのと、現在のIFRSの議論が相当技術的になっていること、更に欧州債務問題が影を落としているのではないでしょうか。

【企業の負担】
上場会社のディスクロージャー負担は、ある中堅の上場企業の担当者の方に伺いましたところ1億円前後という事でした。勿論、この中には監査法人に支払う費用が相当分を占めています。また、法定の開示書類が増えていますので、事務負担も重くなっています。米国で5月に承認されたJobs Actでは、中堅企業の開示負担を軽減させようといった考え方が取り入れられています。

【情報提供】
基本は、投資家の求める情報の提供ですが、取引所の開示ルールでは業績予想情報の提供が上場会社に求められています。例えば、証券会社の様な市況に大きく左右される業態は、この業績予想を公表しませんが、製造業とは違った業績予想情報などがあっても良いのではないでようか。
また、中期的な企業の変化を予想する為、中期経営計画などの情報が有効です。実際は、上場企業の半分以下しか中期経営計画の開示を行っていませんが、この事業計画などからM&Aの方向性やファイナンスの可能性など推測できる可能性もあります。

【情報管理】
自社の重要事実(株価にインパクトのある情報=インサイダー情報)を管理するのは当然のことですが、最近は取引先などの上場企業の重要事実に触れる時の対応も求められるようになっています。その為、日本証券業協会では、上場会社の役員情報を証券会社間で共有することでインサイダー取引を防止しようとするシステムJ-IRISS(Japan-Insider Registration & Identification Support System)を運営しています。現状は約6割の上場企業が参加していますが、ファイナンスやM&Aなど情報に関与する証券会社など外部の関係者にも対応すべきというのが筆者の考えです。

これと、今問題になっている増資インサイダーで、証券会社として特定顧客へのインサイダー情報提供は、別の問題です。


スポンサーサイト

テーマ : 証券・金融関連業務
ジャンル : ビジネス

Secret
(非公開コメント受付中)


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 上場した企業と投資家のあいだを繋ぐ絆は、企業が提供する情報開示=ディスクロージャーですが、この上場企業のディスクロージャーに関する問題の現状について、簡単に纏めてみま...
最新記事
カテゴリ
最新コメント
プロフィール

ポーラスター

Author:ポーラスター
2009年1月スタート

最新トラックバック
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
RSSリンクの表示
参考文献
QRコード
QRコード