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2017/10
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ところで、今いくら?
 投資の世界でも、リアルタイム化が一層進んでいます。

例えば、市場の今の状況を知ることは、インターネットを利用することで、1個人であっても比較的容易になっています。パソコンを起動し、情報ベンダーか証券会社のホームページを開くと、市場の状況を知る事が出来ますが、今はスマートフォンやタブレット端末でインターネットへのアクセスが容易にかつ早くなって、デジタル・デイバイドといった言葉はそのうち死語になりそうです。
ちなみに、スマートフォンの音声対応アプリに向かって、“ソフトバンクの今の値段は”と聞いたところ、リアルタイムな同社の株価と日中のチャートが表示され、少し感動しました。この意味は、意識的にインターネットに接続しなくとも、情報ベンダーや証券会社のウェップサイトを選択しなくとも、個人がリアルタイムな市況などを知ることが出来る環境が整ってきたことを示しています。

個人にとっての重要な“今いくら?”のもう一つの意味は、自分の資産がどうなっているかいうことです。それも可能な限りリアルタイムで、自分の資産状況を知りたい。最初の“今いくら?”で、自分の興味のある投資対象の状況を知ったとしても、実際の投資行動に移る為には、今自分が負える投資のリスクを計る必要があります。その為には、自分の資産状況を正確に把握したとういニーズは一般的なものだと思います。

 証券会社や金融機関にとっては、この個人投資家の2つの“今、いくら?”に対応していくことが求められています 。リアルタイム対応は、何もネット証券だけの専売ではありません。最近の動向としては、対面営業の証券会社であっても、営業員にタブレット端末を持参させ、リアルタイムな市況の説明は勿論、顧客資産の状況から投資判断やリスク管理の助言も行うことを実践し始めています。また、一部のネット証券においては、自社のみならず他の金融機関などでの預り資産も統合して、個人資産を総合的に管理するソフトの提供も始めており、個人が“今、いくら?”リスクを負う事が可能なのか、可視化・パターン化して示すサービスを行っています。

 このように書いていくと、投資の世界でのインターネット利用が進み、ネット上でのサービス提供で一日の長があるネット証券が優位になっていくように思われますが、個人の投資の世界では必ずしもそうと言い切れないと思います。

 それは、3つ目の“今、いくら?”投資すべきなのかという判断は、結局個人の判断に頼るしかない事に依ります。投資家の基本的な行動を大きく括ってみますと次の4つになります。
①情報を集める
②投資判断
③投資実行
④投資資産の管理

ここで、①と④については世の中のインターネット利用が進むことで、対面営業でもネットでも証券会社がそれなりに対応してきています。また、③については、デイトレーダーの様にトレーディング主体の個人にとって、ネット証券の売買機能が使いやすいのは間違いありません。しかし、個人投資家にとって最も重要な、“今、いくら?”投資をすべきかの投資判断については、未だネット上で個々に示すサービスは提供できません。本来の対面営業の強みは、株式であろうが投資信託であろうが、この個人の投資判断に対する助言機能にあると考えられます。

インターネットの機能を十分に活用し、個人投資家の投資判断に十分な助言機能を提供する証券会社本来の姿に戻ることが、ネット証券や他の金融機関との差別化に繋がり、証券業として生き残る道だとも思います。
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