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2017/08
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HFT(超高頻度取引)の功罪
 ICT(Information and Communication Technology=情報通信技術)の進歩は、金融取引の有り方を大きく変えましたが、その代表的なものは売買注文の発注・取消ルールを一定法則(アリゴリズム)でプログラミングし、それを実際の取引システムにおいて超高速で執行するHFT(High Frequency Trade=高頻度取引若しくは超高速取引)ではないでしょうか。

 例えば、米国株式市場においては、HFTによる取引は全取引高の6割を占めていると言われていますが、日本の株式市場においても5割を超えてきたようです。(※東京証券取引所の公表資料では、昨年10月~12月期においてHFT取引を行うコロケーション・サービスを利用した取引が、全取引量の5割を超えました。)

 また、外国為替取引市場においても、取引の3割を超えてきたようです。(Celent調べ、なお外国為替市場の直接参加者は金融機関等で、概ねプローカー・若しくは相対の電子取引で行われるものを指す。)この外国為替取引の個人向けサービスであるFX取引においても、HFTは行われているようで、最近のニュースでは、FX各社は個人トレーダー層が行う超高速取引の一部を制御する方向に転換したことが報じられています。

 個人の金融取引までにHFTの影響が及び始めていることに、率直に驚きを覚えます。勿論、大々的にシステム投資を行って実行する株式のHFT取引と、FX取引における現在の超高速取引は異なりますが、取引の根底にある短期的な鞘取り行為や注文を細分化するなど基本的な考え方は同じです。筆者は、システムに関しては専門外ですが、前述のFX取引における超高速取引制御の背景を簡単に纏めてみました。

●先ずFX取引における超高速取引(超スピード取引、HFT取引と呼ぶ場合もある)の基本的な注文方法は次のようなもの。
・売買注文を発注画面で入力したら、その反対売買も同時に同一の画面で入力。注文を受けるFX取引会社では、これを一つの注文として扱う。
・注文した売買の価格が、実際の成立した取引と異ならないように、許容可能な価格幅(ゼロにすることも可能)を設定。このことで所謂スリッページを防止する。
・以上の注文を売買単位を細分化して大量に発注する。
・注文発注は、個人トレ-ダー側が準備した発注ソフト(システム)によって行われることもある。

●上記の注文を受けるFX各社は、店頭FX取引なのでカバー先の金融機関等に取り次ぐことになるが、FX各社の取次ぎシステム、金融機関側の受注システム双方にシステム負荷が増す結果となっている。

●その為、他の利用客にも提示する取引価格が急変したりするケースが増加している。

●FX各社は、取引所とは異なり超高速化のシステム投資を行うメリットがないため、結果として超高速取引を制約(売買スプレットを拡大する等)する方向に動かざるを得なかった。

 上記のことは、FX店頭取引における超高速取引における動向ですが、株式市場の方は、HFT取引は流動性を増加させるとして、この取引に対する対応を強化する方向です。その為、現在の取引システムのスピートを2年後には2倍以上にアップさせることを計画してます。(日本取引所中期経営計画 等)

また、株式市場においてはHFTの影響は中立的ではないかとの見方が主流になっています。
(ご参考:日銀レビュー“株式市場における高速・高頻度取引の影響”2013年1月)

しかし、株式市場に時として起こる短期間の急変などを考えると、HFTのアルゴリズムが短期的に一方的に偏る可能性も否定できないと筆者は考えます。また、HFTの短期的な鞘取り行為が、市場で中立である為には、取引参加者の多様性が確保されることも前提の様に思います。

 いずれにせよ、HFTを市場のイノベーションとして受け入れる為には、HFT利用者以外に対して、HFTの取引情報を公表していき、他の投資家がHFT取引に対して自らの判断が出来るようにする必要があるのではないでしょうか。

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テーマ : 証券・金融関連業務
ジャンル : ビジネス

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