*All archives* |  *Admin*

2017/06
<<  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  >>
クラウドファンディングの最近の状況
前回お伝えしましたように、“投資型クラウドファンディング”が今後証券会社やファンド業者(金融商品取引業)の特例業務として制度整備されていきます。しかし、クラウドファンディングは、インターネットを使った資金集めとして既に多様な使われ方をしており、多くのクラウドファンディングを仲介する業者が既に活動しています。
 その使われ方は、概ね以下の二つに大別されます。

○寄付型=イベントなどに賛同を求め、寄付を募るもの。最近では、北極探検の費用を一部集めるものなどがありますが、NPOなどの地域・海外活動などを支援するものも目立っています。
○事業ファンド型=最近は購入型とも分類されますが、もともとは事業に対して資金を供給する資金をファンドや出資金・現物の一部持分などの形式で集めたもの。根拠法は、商品投資に係る事業の規制に関する法律(商品ファンド法)となりますが、その対象は以下のようなもの。
・現物=映画、競走馬、和牛、ワイン、日本酒など
・現物以外のもの=制作委員会方式の映画、音楽CDなど著作権に関するもの、ソフト(アプリ)開発など

また、東日本大震災の被災企業を支援する目的で、集めたお金の半分は寄付・残りを長期の貸付金とするような上記の2つを折衷するようなスキームも、復興支援ということで実施されています。なお、この貸付金に対して、地域金融機関などが対象となる企業に貸し付けを実施しやすいよう、資本性の資金とみなす特例措置か政策支援として行われています。

 クラウドファンディングに関して、最近目立ってきた動きとしては、地方自治体が利用するケースと、数千万から億円を超えるような比較的大型の資金調達も目立ってきたことです。

≪地方公共団体の利用例≫
・夕張市=クラウドファンディングを活用して地域の活性化等のために、自主的なプロジェクトを実施する市民及び市内の団体を応援(2013年3月)
・鎌倉市=観光施設の整備費を調達する取り組み(2013年8月)
・島根県=クラウドファンディング・ホータルサイト運営者と提携して、地域活性化へ(2013年9月)
・大阪府=クラウドファンディング活用サポート事業(緊急雇用創出基金事業として、新規雇用者にクラウドファンディング活用に必要な企画案・事業計画策定に必要なスキルの習得を目指すと大阪府は事業者募集要項に記載していますが、筆者の知見外です。)(2013年12月)
・その他、都道府県などが地元企業の特産品をアピールし、事業資金調達+製品のマーケッティング活用としてクラウドファンディング業者と組むケースが複数あり

≪比較的大型の調達≫
・日本のプロジェクトが、米国のクラウドファンディング「キックスターター」を利用して調達。アニメ「リトルウィッチアカデミア2」の制作費用として62万ドル、日本を中心にゲームクリエーターがチームを組んだ「プロジェクトフェニックス」は101万ドル(2013年9月)を調達。
・被災した水産会社の支援で、半額寄付・半額ファンドでの出資を行いサケ製品が出資者に送られるサケファンド。ミュージックセキュリティーズのアレンジにより、今回6,000万円を超える調達を目指す。
・サイバーエージェント系クラウドファンディングサービス「Makuake」でゲーム開発資金130万円を調達した株式会社ミラクルポジティブは、サイバーエージェント系ゲーム会社よりゲームの開発費及び宣伝費として総額7,000万円規模の別途資金調達。

以上は、ベンチャー企業など会社そのものに投資するというより、個別の事業やイベントに協力する個人の資金をインターネット上で募るものです。今なくて、今後期待される“投資型クラウドファンディング”ですが、その可能性と有効なリスクマネー供給源となるための課題については、次回に現在の業界や行政などの考え方を解説します。


スポンサーサイト

テーマ : 証券・金融関連業務
ジャンル : ビジネス

Secret
(非公開コメント受付中)

最新記事
カテゴリ
最新コメント
プロフィール

ポーラスター

Author:ポーラスター
2009年1月スタート

最新トラックバック
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
RSSリンクの表示
参考文献
QRコード
QRコード