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不足する個人向け社債
 個人向け社債は、全体的には増加傾向にあります。年間で約2兆円の発行があり、個人の債券投資の受け皿として確かに拡大していますが、その内容を見てみますと証券会社や金融機関などの発行が増えており、自社の社債販売ニーズや銀行などの資本充実の為の劣後調達ニーズが主体になっているように思われます。

 日銀の資金循環統計では、ここ3年間個人の債券投資全体が減っています(前年比10%程度)が、これは個人向け国債の償還などが大きく影響しているようです。つまり、償還額から発行額を差し引いた個人向け国債の余剰資金を、地方債や社債などで受け切れていないということになります。勿論、外債や株式・投信などの他のリスク商品に投資されれば良いのですが、債券投資は元本償還が原則なので個人にとってリスクのとり方が異なります。
従って、個人による潜在的社債投資ニーズはまだまだ大きいのではないかと思われますが、例えばネット証券で社債が売れるようになってきた事やソフトバンクの3000億円大型社債発行が消化できることなどがその証左と思われます。

 もっとも証券会社では、個人に発行企業の信用リスクを説明しなければなりませんので、格付けA-格未満の事業会社が発行する社債は販売しにくいという通説がありますが、財務情報が開示されている上場会社なのですから、適切な信用リスク判断を行った上で社債の取扱いを増やしていけば、日本の社債市場はもっと拡大することが期待できます。

 一方、最近ソーシャルレンディングといった資金調達方法が増えてきていますが、ネット上で中小企業向けや不動産投資のローン商品をファンド化したものを募集し、調達金額1億円を超えるものも出はじめてきました。今は社債調達とは大きな差がありますが、この差を埋めるような社債市場の拡大が望まれます。

 ☆最近の個人向け社債発行概況

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ジャンル : ビジネス

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