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2017/11
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証券会社は何故高い職業倫理を求められるのか
 どの職業であっても、プロとしての職業倫理を持つのは当然のことでしょうが、業界として職業倫理の向上に取り組むことは“投資家”という顧客に広く接している証券会社にあっては大切なことです。

 法規制で全て縛ろうとすると、顧客に接する範囲は限定され、また顧客に対する営業活動を管理するためのコストは非常に高いものになりますが、業務に係る原則を認識し、高い職業倫理のもとに営業現場で対応していくなら、大手証券であっても、地方密着型の証券であっても、ネット証券においても、あるいは法人相手の特殊な業務を行う証券会社でも、それぞれの立場で市場仲介者としての役割を果たしていけるはずです。

 日本証券業協会は、3月に「会員における倫理観向上に向けた取組み事例集」を公表しましたが、これは昨年6月に纏められた「信頼性向上のための施策の推進ワーキング・グループ」報告書において検討された以下の施策の一環です。
① 倫理観向上の取組みを紹介した事例集の作成
② 倫理コードの実効性確保のための社内体制の整備状況の開示する
③ ディスクロージャー誌に、会員の業務内容等をわかりやすく掲載する。
④ 主要株主(20%以上保有者)及び大株主(上位10 位)を協会ウェブサイトに一覧表として開示する。
⑤ 財務諸表及び分別管理の外部監査の受検状況等を協会ウェブサイトに一覧表として開示する。

 これは、顧客資産の流用やAIJ年金運用問題、増資インザイダーなどへの関与などから証券会社の信頼性が問われたことに対するものですが、倫理観向上の取組みとしては各社各様であるものの、次のように大概に纏められます。
・コンプライアンス・マニュアルの作成と、役社員への周知、事例研修、誓約書徴求など
・コンプライアンス・倫理面での人事評価、違反行為の周知、社内通報制度など
・社会貢献活動への参加支援など

 上記の事例集を一読して感じたことが2つあります。

先ず、高い倫理観は、何の為にあるかという事をシンプルに考えると、顧客を第一に考えることに集約されるという至極当たり前の事です。これは他の職業でも同じでしょうが、法令を順守するのもこの顧客第一の前提があってのことです。しかし、実際の営業現場においては、自分やチームの予算や収益、他の部門の顧客ニーズなど、自分の顧客と利益相反する可能性があることに向き合うもとも多いのが実情です。

次に、社内の倫理観を高めていくには、社内のコミュニケーションが重要で、単なる投資・商品情報にとどまらず倫理観向上の為の情報共有を進めることが重要です。この社内コミュニケーションの強化が、結果として顧客とのコミュニケーションを強め、自社の営業基盤を強固にしていくのだと思います。
(時代の進化であるSNSなども、利用を制限するのではなく、この社内・顧客とのコミュニケーション・ツールとして活用すべきと筆者は考えます。)


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