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投資家にとってのリキャップCBの意味
 最近リキャップCBへの関心が再び集まっています。勿論、企業側の注目度の高まりなのですが、一方では、自己株式の取得資金調達を目的にファイナンスすることに関して、企業の財務やIR活動を担当されている方々の中には、多少の違和感を覚える方々も多いようです。株式を買い取る資金を、将来の株式発行する前提である新株予約権付社債(通称はCB=転換社債を今でも使います)で調達することが、何やら資本というものを軽く扱っている様に感じるようです。確かに、昔の商法では資本充実の原則がありましたが、資本を減じる自社株取得が認められ、株主が認めれば資本準備金まで取り崩したり出来るようになり、株式会社の資本政策は随分柔軟になりました。
 ですから、自社株取得資金獲得を目的としたファイナンスがあっても良いわけですが、その前提となることは、現在の株価水準では自社株を取得し、将来の株価上昇局面において新株を発行することを企業側がコミットするという事になります。

☆ 投資家にとってのリキャップCB

リキャップCBのリキャップは、リキャピタライゼーション(負債資本再構成)から取られたものですが、CB発行で調達した資金の全部若しくは一部を自社株取得資金に充てるCBの呼称として使われています。もともとは米国などで利用されていたファイナンス手法でしたが、日本では以下の様な主な発行事例があります。

・ヤマダ電機(2008年2月1500億円 2014年5月1000億円)
・ヤマト運輸(2011年2月300億円)
・KDDI(2011年11月2000億円)
・日本ハム(2014年3月300億円)
・静岡銀行(2013年4月約500億円)や常陽銀行(2014年4月300億円)などの複数の地方銀行  など

 一方、リキャップCB発行は投資家や株主にとっては以下の様な意味があるとも考えられます。
◎発行企業が、発行時の株価で自社株買いを実施することで、自社株が割安な水準にあることを示し、また将来の株価上昇を見込んでリキャップCBを発行することで、将来株価に対する自信を示しています。
◎資本を効率的に利用することをコミットしていると考えられます。

以上が、将来の企業価値向上に向けて積極的な資本政策を企業経営者が取っていくことを、株主や投資家に期待させるので、筆者はリキャップCBの発行を基本的に支持します。

なお、リキャップCBの商品性に関しては、新株の発行を一定量制御しようとするものやスキームの名称が分かり難い(引受証券側のスキームに関する商標である場合も)がありますが、一般投資家が理解しやすい解説やスキームの簡略化が必要だとも感じています。利用拡大に為に。
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