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2017/08
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もう一つの市場~貸株(日本株レンディング)市場
 日本の株式市場は、教科書的には流通市場と発行市場といった機能別の分け方がされますが、もう一つの市場として貸株市場(日本株レンディング市場)を考慮すべきではないかと思います。
 勿論、株式を借りる目的は売却で、何れは市場から買って(一部は、新株予約権の行使や特約付き貸株契約など個別デリバティブ契約の実行)返すので、空売りとして取り扱われています。その空売り集計(東証が全体の比率を毎日公表)は、比率が7月10日現在で32.8%と相当高い水準にあります。

 この貸株市場の直接の参加者は、証券会社や国内外の金融機関・ファンドなどですが、基本的には大株主や長期保有者(年金ファンドや保険会社など)から株式の貸し手となり、借り手は短期的に裁定取引やトレーディングを行うファンドや証券会社で、個人の場合は信用取引を通じて証券会社から借ります。

 非常に重要な市場なのですが、国内で取引されるのは想定で3~4割程度で、海外でヘッジファンドや海外金融機関などが大口で取引するケースが多く、個人投資家にとって全体像は把握しにくい状況です。
 
一応、個別株の貸株に関するデータは以下のものがあります。

【銘柄別信用取引週末残高】=東証が前週末の信用取引銘柄別残高を、翌週火曜に公表
例えば、ソフトバンクの7月4日の信用取引で借りられている株数は、191万株(制度信用分=173万株、一般信用分=18万株)
(制度信用分に関して、自社内でのマッチング分を差し引いた分につき証券会社は日本証券金融から借りますが、これは貸株残高として日々公表)

【銘柄別株券等貸借週末残高報告】日本証券業協会が証券会社経由の貸借取引を週末ベースで集計し、翌週木曜に公表
例えば、ソフトバンク株式の7月4日貸借残高は、2,893万株(有担保が2,256万株、無担保が637万株

【その他、海外の大口取引】海外の投資銀行業務を行う金融機関及び大手ファンドや年金基金などが相対で取引を行う場合が多く、上記の統計には貸株状況が反映されない場合もある。但し、大手金融機関・投資家向け情報サービスを手掛けるマークイット(旧Data Explorers社)では、貸株在庫情報や貸株フィーなどの貸株関連情報を証券会社などに提供している。

 以上の様に、個人投資家が貸株市場の状況を正確に把握することは難しい状況ですが、最近はネット証券において自社顧客から動きの激しいモメンタム株を借り、制度信用では空売り出来ない銘柄も空売り可能とするケースが増えています。貸株取引も、ネット証券の自社顧客内でマッチングさせる取組みが増えており、個人のトレーディングをサポートしています。

☆貸株市場のイメージと空売り動向について

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